学長室だより

中国語スピーチコンテスト「朱鷺杯」

去る5月24日に、中国駐新潟総領事館と日本華人教授会議が主催し、本学が共催する中国語スピーチコンテストが新潟青陵学園で開催されました。このコンテストは、第6回全日本大学生スピーチコンテストと第24回漢語橋世界大学生中国語スピーチコンテスト日本予選 北日本ブロック決勝戦(朱鷺杯)で構成されています。新潟県、宮城県から6大学の学生13人がエントリーし、本学からも4人の学生さんが出場しました。テーマは「天下一家」(One World, One Family)で、出場者は時に衣装や小道具を交えてスピーチしていました。後から本学の房文慧教授に教えてもらったところ、スピーチには中国語との出合いや中国語学習を通して触れた人の優しさ、短期留学の経験などが盛り込まれていたようです。発音の難しい中国語をしっかり覚えて臨んだ敬和の皆さんは、原稿も見ずに堂々としていてすばらしかったです。お隣に座っておられた崔為磊(さい いらい)総領事は、「敬和の学生さんは発音がきれいですね」と褒めてくださいました。本学からは、小栁さくらさんが見事3位入賞。石田佳菜子さんが審査員特別賞を、お二人が優秀賞を受賞しました。外国語でのスピーチにチャレンジする皆さんの努力を称えると共に、このコンテストに出場すること自体が、平和のための一つの歩みであることを覚えて力を発揮してほしいと、私からはあいさつさせていただきました。
後日小栁さんからお話を聞きました。中国語を始めたきっかけは、せっかく大学に入ったのだから英語以外の言語を学びたいと思ったことと、子どものころから漢字を書くのが好きだったということだそうですが、知っている人のいない授業で先輩に出会ったことで授業が楽しくなり、中国語への興味も深まっていったようです。3年次に行った哈爾浜師範学校への短期研修が初めての海外で、言葉はよく理解できなくてもあいさつは返すことができ、笑顔で接してもらってとても楽しかったと言います。発音に苦戦していた小栁さんは、長い時間をかけて丁寧に発音を直してくださった先生方への感謝も話してくれました。最初は勉強のためだけの中国語が、たくさんの温かい人たちとの出会いを通して、視野を広げ人生を豊かにしてくれたと聞いてうれしく思いました。AIの開発が進み、語学など学ばなくてもよいというような風潮がありますが、言葉は人です。人と人が顔を合わせて自分の言葉で語り合うことから交流が生まれ、信頼関係が築かれます。失敗も含め、現地に出かけて得るものは多くあります。言語を学ぶ学生さんには、ぜひ現地を訪れる機会を捉えてほしいと願っています。(金山 愛子)

スピーチコンテストで入賞した小栁 さくらさん