学長室だより

学業と就職活動とその先の長い人生

学期末を迎え、学生たちは試験勉強やレポート執筆に忙しそうです。留学時代、ギリシア語の試験の準備を寝ずにしていて、もうギリシア語を読んでいるのか英語の訳を覚えているのか分からない状態だったことや、試験やレポートを抱えて四苦八苦する中でも、時間は膨張して必ず終わらせられることを知ったことを懐かしく思い出します。どうぞ準備にしっかり時間をかけてください。
7月22日には、3年次生保護者の皆さまとの就職懇談会を開催しました。4年振りの新潟グランドホテルでの開催で、保護者の方々とゆっくり語らうことができてよかったと思います。プログラムの第一部では、藤本晃嗣就職委員長より「本年度の就職状況等について」、川﨑キャリアサポート課長から「敬和学園大学の就職指導について」説明がありました。情報誌(紙媒体)で情報収集をしていた親世代と違い、コロナ禍を挟んだ今の就職活動はオンラインが主流のようです。親ができることは多くはないのかもしれませんが、「お子さんのよいところを見つけて、伝えてあげてください」との藤本委員長の言葉が印象に残りました。就職活動は自分で動かないことには何も始まりません。また、同時進行でやるべきことがたくさんあり、情報収集力や時間管理の技術も問われます。本学が実施した企業対象のアンケートによると、学生の間に身につけておいてほしい能力のトップは、「コミュニケーション能力」だそうで、日々の授業の中で、学外活動や部活動に取り組むことで、このような力は結果として伸びていくのだろうと思います。

保護者就職懇談会でのごあいさつ

保護者就職懇談会でのごあいさつ


 

本学も創立32年を経て、いろいろな所で働いている卒業生に出会います。お子さんを敬和学園高校や敬和学園大学に送ってくださる卒業生もおられます。今学んでいる学生だけでなく、卒業生も敬和学園の宝です。私たちの「人を育てる教育」の真価は、卒業生一人ひとりの中にあります。長い人生を支える何かをこの敬和学園で得ていただけたら幸いに思います。(金山 愛子)

学生アドバイザーの教員と保護者の皆さんとで懇談

学生アドバイザーの教員と保護者の皆さんとで懇談