学長室だより
最新のワープロソフト
マックのOSXにはPagesというワープロソフトが標準装備となっています。かつてのマックライトの再来かと思ったのですが、違っていたので、あまり利用することはなかったのです。ですが最近になって、Pagesで試しに原稿を作成してみたのです。その結果、ソフトそのものの簡素さに魅力を感じるようになったと言えます。使いやすいと感じるのは、あまり使うことのない不必要な機能を削除していることに原因があります。表やグラフなどほとんど使わないわたくしには、ワープロに徹したソフトとして、Pagesに好感を抱いたのです。論文原稿を執筆するときは、マイクロソフト社のWordを使いますが、そうでない場合は徐々にPagesに転換されるでしょう。講義用のノートは完全に切り替えました。また、期末試験の問題等もPagesで作成するようになりました。
しかし問題も感じています。互換性がないからです。Pagesで文章を作成し、メールで送付する際に、ウインドウズのOSを使用している方には、恐らくテキストとしてしか認知されないと思われるからです。それでもいいのですが、文字化けしたというかつての悪夢が蘇ります。互換性のあるWordになるまで時間がかかったことを思えば、余り期待できません。Pagesはマックが開発したソフトであるため、マイクロソフト社のような販売戦略という発想には遠く、互換性など眼中にないのではと考えられるからです。限定的に利用するしかないと思っている次第です。授業用ノートに使用していますが、論文用には使わないつもりです。出版社に送付した際、不都合が起こりうる心配があるため、使い分けることを心がけています。(鈴木 佳秀)