学長室だより
新しい地域社会をつくる
先週の11日月曜に大学のキャンパスの雪囲いが外されましたが、雪椿は昨年からまだ咲き続けています。進入路の樹木やキャンパスの樹木が剪定され、春を迎える準備ができました。街中では梅の花がほころび始めました。
今から思い返しますと、28年前の北垣宗治初代学長の時代からボランティア活動や公開講座などを通して、地域社会と大学の交流はありましたが、トップ同士の関係が強かったと思います。それは、本学とノースウェスタン大学の協定が発展して、地元の新発田市とオレンジシティが姉妹都市協定を結んだことに象徴されます。
10年前までの新井明第二代学長の時代に、商店街の空き店舗を改築して新発田学研究センターやまちカフェ・りんくを開設し、阿賀北ロマン賞という文学賞を設置し、大学の土地にグループホーム富塚・のぞみの里を開設し、またインターンシップが始まると、大学と地域社会の関係は、トップばかりでなく、次第にミドル同士の関係も深まってきたように感じます。
3年前に駅前再開発の一環として産官学協力で学生寮を開設し、また地域社会でのさまざまなアクティブラーニングが盛んになってきました。連携は学生と市民というボトム同士にまで広まってきました。今さらに「まちなかキャンパス化のビジョン」の下で、大学と地域社会の新たな関係が生まれようとしています。
今日は大学の卒業式の日です。学生たちは4年間の学生生活で大学ばかりでなく、地域社会のさまざまなアクティブラーニングで大きく育てられてきました。地域社会の人々に心から感謝いたします。(山田 耕太)