学長室だより

福島原発事故から10年

春らしい日差しによって、街中の雪も大学の雪もほとんど消えました。キャンパスの桜の木々も小さな固いつぼみをつけて寒風の中で耐えています。首都圏を除いた近畿圏と中京圏などでは緊急事態宣言を今週から解除しました。新潟県や新発田市の感染状況も次第に下火になりつつあります。

2月6日土曜の一般選抜A日程に続いて、22日月曜はB日程の試験があり、それぞれ合格発表がありました。2月20日の入学前スクーリングに出た生徒たちに加えて、本学に入学する生徒たちが次第に決まってきました。4月の新入生の入学を楽しみにしています。

2021.3.5学長ブログ

入学前スクーリングに合格者と保護者の皆さまにご参加いただきました

 

2月13日の福島県沖を震源とする最大震度6強(宮城県、福島県)の地震は、東日本大震災の記憶を新たにさせました。福島原発事故から間もなく10年目の3月11日を迎えようとしています。原発事故により1,000人以上の人々が新発田市・聖籠町にも避難してきて、学生たちがボランティアとして活動したことも思い出します。当初新潟県には9,000人以上の人々が避難してきましたが、現在も2,234人の人々が新潟県内で生活しておられます。

27日は福島県浪江町津島のDVD「ふるさと津島」を見ました。津島は高濃度の放射能汚染による帰宅困難区域です。帰りたくても帰れない10年たった504軒の現況をドローンで撮影し、7人の証言を残したものです。ダイジェスト版はYouTubeで見れます。これは新潟県民にとっては人ごとではない我が事です。(山田 耕太)