学長室だより

小和田恆先生をお迎えして

街中の街路樹も、大学の進入路やキャンパスの木々も、陽を浴びて輝くように紅葉しています。何年か前に三国峠を越えた時に、赤々と燃えるように紅葉して輝いていた苗場の山々を思い出します。

大変光栄なことに、新発田でお生まれになった日本を代表する外交官であり、本学の名誉博士でもある小和田恆先生をお迎えして、本学で講演会を開催する運びとなりました。20年前の北垣宗治学長時代に、国連大使としての最後の日を生まれ故郷の新発田で迎えて、新発田市民文化会館で「危機の時代における国連外交」と題してご講演してくださいました。

また、18年前に聖籠町町民会館で大学創立10周年記念式典が催されましたが、その中で小和田恆先生とドナルド・キーン先生に本学から名誉博士号を授与させていただきました。授賞式の後でお二人の先生にご講演していただきましたが、その折には「世界の中の日本」と題してご講演してくださいました。そのご講演の趣旨は今でも生きた指針であると私は思います。

この度は15年間にわたってオランダ・ハーグにある国際司法裁判所判事の務めを終え、その間には日本人として初めて裁判長の経験をされて、この夏に帰国されました。本日は「若い人に何かお役に立ちたい」という思いを受けて学生向けに「国際法とともに生きた60年余りの人生」と題してご講演していただきます。昨日は地域社会の人々に「新潟と私」と題してご講演してくださり、大盛況でした。心から感謝いたします。(山田 耕太)

2018.11.16学長ブログ

小和田恆先生のご講演「新潟と私」