学長室だより

2021年度の新学期がはじまりました

尋真館(研究棟)の入り口付近では雪柳の花が咲き、その上では八重桜が満開です。近くの田んぼは、なみなみと水をたたえていましたが、水が抜かれて田植えが間近であることを告げています。

12日月曜から2021年度の授業が始まりました。コロナ禍の中で感染対策を十分にした上で、幸いにも対面で授業を始めることができました。若干の科目は例外的にオンラインで授業をしています。通常行っているユニバーサルパスポートでの履修登録の他に、感染状況の悪化や台風・大雪などの悪天候で、いつでも遠隔授業に移行できるようにグーグル・クラスルームでの登録を同時に行っています。

17日土曜に緊急事態宣言で1年延期した池上彰氏による新入生歓迎学術講演会「コロナ時代をいかに生きるか」を新入生は体育館で対面で2年生以上の上級生は遠隔というハイブリッド型で開催しました。講演の始めに、コロナ禍の現在を将来の時点から見ることを勧め、感染症との関係で人類史を展望し、人類が感染症を克服して、新しい時代を切り開いてきた具体的な諸例を挙げました。結びに、本学のニュートンのりんごの木を引き合いに、ニュートンがペスト休校中に万有引力の法則などを発見したことを指摘して、コロナ禍の時代をいかに生きるかが、将来から見ると時代を画する転機となることを示唆し学生たちを励ましました。

池上彰氏をお迎えし「コロナ時代をいかに生きるか」と題して講演会を開催しました

 

講演の直後に、リベラルアーツ教育ならびに生涯教育を圧倒的な力で推進してきた池上彰氏に「名誉文化博士号を授与する言葉」を述べて、敬和学園大学から名誉文化博士号を贈りました。ドナルド・キーン氏と小和田恆氏は、本学の名誉文化博士号をお贈りした最初のお二人です。(山田 耕太)