学長室だより

若者のアイデアを生かしたまちづくり

立春を過ぎると、白鳥の先発隊の群れがV字形を組んで、互いに声をかけ合いながらシベリアの空に向かって旅立ちました。その直後に再び寒波がやってきて、雪が降り積もりましたが、次第に暖かくなってきました。

新発田市では今年度からまちづくりに高校生や大学生のアイデアを募る「まちづくりドラフト会議 for Youth」を始めました。4日月曜に新しい市庁舎「ヨリネスしばた」の議場で開催された会議に出席してみました。市長のあいさつの後で、新発田高校、新発田南高校、新発田商業高校、新発田農業高校のチームと本学の学生が、それぞれ学校の特色を生かした新発田の魅力づくりや中心市街地活性化のプレゼンテーションがあり、その後、質疑応答の時間がありました。司会は西新発田高校の生徒がしました。結びに、新発田建設の渡辺明紀社長のコメントと委員長である本学の一戸信哉教授の総括があり、2時間はあっという間に過ぎてしまいました。

私が最も感心したのは、新発田南高校の建築科の生徒たちの商店街の空き店舗を高校生のたまり場の生活空間に変えていく、三棟のモデルケースを模型で示したものでした。これは新発田市商工会のプロジェクトチームが新発田駅からヨリネスまでを点から線へと展開する「新発田の顔づくり」プロジェクトを補完し、学生が新発田駅前から大学までの商店街に住み込む本学学生のプレゼンテーションとも重なります。細かい詰めや産官学の連携が必要であり、実現までに今後も紆余曲折はあるでしょう。高校生や大学生のフレッシュなアイデアに大きな刺激を受け、またクリアなビジョンを抱いて帰ってきました。(山田 耕太)

2019.2.15学長ブログ

本学学生も参加し、地域活性化についてプレゼンテーションをしました