学長室だより

新入生オリエンテーションを終えました

街中でもキャンパスでも、ハナミズキが輝くように咲いています。街中ではツバメが飛び交うのを見ました。大学周辺の田んぼに再び水が入れられ、田植えの準備が整いました。

23日金曜には新入生オリエンテーションをしました。例年ですと、月岡温泉で1泊2日のオリエンテーションをするのですが、昨年は全国に緊急事態宣言が出されていたので中止にしました。今年は新型コロナウイルス感染第4波が訪れる中で、宿泊をしないで大学で短縮した半日のオリエンテーションを幸いにも何とか開催することができました。今年のオリエンテーションでは、開会礼拝の下田尾先生の説教の後で、私がスライドで「神を敬い、人に仕える」と題した講演をしました。続いて学生部長の講話の後で、基礎ゼミ単位でクラス別集会をしました。

新入生オリエンテーションで、敬和学園発足に至るまでの歴史について講演しました

 

敬和学園の精神的前身は、明治時代の新潟ブラウン塾とキダー塾、またそれらと根がつながっている新潟女学校と北越学館の歩みにさかのぼります。両校が消滅した後に75年後にキリスト教リベラルアーツ教育を復活させたのが敬和学園です。敬和学園の精神的な前進と高校と大学の歩みをスライドで簡潔に展望しました。

実は、新潟を去った後の横浜ブラウン塾とキダー塾からは明治学院とフェリス女学院が発足し、新潟でのパームの働きは、仙台での東北学院と宮城女学院の発足へと展開し、新潟女学校の初代校長は後に日本女子大学の創立者になっていきました。新潟はこのように敬和学園と共通するルーツをもついくつかの学園の芽生えの土地であったのです。詳しくは、敬和カレッジ・ブックレットNo.25『AI時代のリベラルアーツに向けて』をご覧ください。(山田 耕太)