学長室だより

梅雨が近づきました

遠くの2,128mの大日岳山頂付近の雪渓は、まだら模様となってきました。その背後にある2,104mの飯豊山の雪渓はまだ太く見えます。大学のキャンパスは、草がきれいに刈り込まれて杉木立がくっきりと浮かび上がりました。東西の調整池もきれいになりました。庭先では紫色のつゆ草の花が咲いて梅雨が近いことを告げています。

今年は例年よりも早く4月から近隣の高校から2年生が大学見学に見えました。近年は中学校も大学見学に来るようになり、先週11日火曜には近くの中学校から3年生が大学見学に見えました。毎回、高校生や中学生に向けて歓迎のあいさつをしています。この辺りは日本一低い櫛形山脈と日本海の間がわずか10km余りで、山あり川あり海ありコシヒカリの美田ありで、小・中学生も高校生も大学生も、大自然の豊かな恵みの中で育っています。

大学見学のため来学された生徒の皆さまに歓迎のあいさつをしました

 

昨年8月21日の「学長室だより」で少し触れたことですが、コロナ禍の中で丸木位里・俊画伯夫妻の「原爆の図」で有名な丸木美術館が、閉館に追い込まれそうになりました。しかし、全国の志ある人々の募金で、リニューアルオープンしました。私は5月に入って丸木美術館を案内する映像作品「妣(はは)たちのくにへ:原爆の図2021」を興味深く拝見しました。5月5日には開館記念日特別企画が配信されました。それは現在では、埼玉県東松山市の都幾川沿いの丸木美術館に出かけて行かなくても、いつでもどこでも誰でもYouTubeで見ることができるようになっています。(山田 耕太)