学長室だより

今年もニュートンのリンゴの木に実がなりました

32年前の本学開学時に植樹したニュートンのリンゴの木に今年も実がなりました。イギリス・ケント州のニュートンの生家にあったリンゴの木の孫の木にあたります。生家のリンゴの木はずいぶん前に枯れてしまいました。その子孫の木があるのはイギリス、日本、アメリカなどです。日本では1965年にイギリスから東京の小石川植物園に植えられ、本学に植樹されたのは、そこから秋田県果樹試験場に植えられた木の1mほどの1本の細い苗木でした。ニュートンのリンゴは緑色で大変酸っぱい調理用のリンゴです。

ニュートンのリンゴの木にたくさんの実がなりました

ニュートンのリンゴの木にたくさんの実がなりました


 

昨年本学での新入生歓迎学術講演会で講師のジャーナリストの池上彰氏が触れていましたが、ニュートンが大学生の時にペストが大流行して2年近く大学が休校して生家帰省していた時に、リンゴの木からリンゴが落ちるのを見て、万有引力の法則を発見したと言い伝えられています。

池上彰氏は触れていませんでしたが、ニュートンはペスト休学中に万有引力の法則ばかりでなく、実は微分積分法も考え出していたのです。ニュートンは20代半ばに万有引力の法則と微分積分学の基礎を築いたのです。日本ではあまり知られていませんが、晩年のニュートンは新約聖書ヨハネ黙示録の研究に没頭し、大自然と天地創造の神の両方を極めようとしていたのです。

現在は新型コロナウイルス感染症の第7波が急速に拡大している中で前期末を迎えました。私たちもさまざまな困難と不自由に直面していますが、ニュートンにあやかって時間を有効に使って何かしら実を結んでいくことに携わることができれば幸いです。(山田 耕太)