キャンパス日誌
【授業紹介12】社会起業論(担当:坂東希)
社会を変える楽しさと身近さを体感できる授業
現代社会には、貧困や虐待、若者の就労困難、高齢者・障がい者の社会的孤立、過疎化、農業の担い手不足など、多様な社会課題が存在しており、その多くが既存の制度や資源だけで解決することが難しい状況にあります。「社会起業」とは、こうした課題を、住民、NPO、企業など、さまざまな主体がビジネスの手法を活用して解決する試みです。この授業では、国内外の事例・実践に学びながら、ゲームやグループ討議などをとおして、地域課題の発見と人材の発掘、資源開発、資金調達など「社会起業のプロセス」を体験し、地域(社会)を変える楽しさと身近さを体感することを目指します。(共生社会学科専任講師 坂東希)
参加学生のコメント
私ができることを実践する大切さ
「社会企業論」では、各地の事例を通して、社会で起きている出来事や福祉的課題に出会う機会があり、探求心や柔軟性、自分と異なる価値観を持つ人との対話力などを身に付けることができます。
講義では、実際に大学生活で「困っていること」がある人に対して、自分が「できること」をあげ、ペアを組んで、どうすればその困っていることを解消できるかを話し合いました。この作業をしたことで、自分にできることが困っている人の手助けになること、困っていることがあっても周囲に遠慮して声をあげられない人がいることを学びました。
これは大学生活だけでなく、私たちが暮らす地域の中にも通じることです。以前は困っている人を見ても自分にできることはないと通り過ぎるだけでしたが、この授業を受講し、自分にもできることがあると思え、小さなことでも実践することが大事だと学びました。
誰かが困っていたら、私にできることを最大限やり、そこでの関わりから多くを学び、吸収し、社会に貢献できる人間になりたいです。(共生社会学科3年 味方紗和子さん)