キャンパス日誌

ジャズと博愛精神、そして環境問題をテーマに議論を深める:2018年度 英語文化コミュニケーション学科卒業論文発表会

敬和学園大学では、1年生から4年生まで続く演習(ゼミ)の集大成として、学生と教員がマンツーマンで卒業論文に取り組みます。
今回の発表会では、卒業論文を提出した学生のうち2名がその成果を報告してくれました。

卒論発表会の会場は、学生・教職員でいっぱいとなりました

卒論発表会の会場は、学生・教職員でいっぱいとなりました

 

大屋侑可さんは、山﨑由紀先生の指導のもと、「デューク・エリントンの包摂性にみるキリスト教的博愛精神と平等主義~音楽・人種・国の壁を越えた架け橋として~」という題目でプレゼンテーションを行いました。
大屋さん自身深く関わっているジャズ、そしてジャズ界の巨匠エリントンの人生を通して、人種差別を超えた博愛精神や新潟との意外なつながりについて、明るい雰囲気で発表してくれました。

大屋侑可さんの卒業論文「デューク・エリントンの包摂性にみるキリスト教的博愛精神と平等主義」

大屋侑可さんの卒業論文「デューク・エリントンの包摂性にみるキリスト教的博愛精神と平等主義」

 

星野昌子さんは、グレゴリー・グッドマーカー先生の指導のもと、「Sustainable Lifestyle and the Waste Issue: How Can Waste Issue Be Solved by Youth」という題目で、環境問題に関するプレゼンテーションを行いました。
以前から問題意識のあったゴミ処理の問題に焦点を当て、環境の持続可能性を保ち、若い世代が当たり前にこの問題に対し行動できるようになるためには、環境教育の導入が不可欠であることを説きました。非常に流暢で説得力のある、英語でのプレゼンテーションでした。

星野昌子さんの卒業論文「Sustainable Lifestyle and the Waste Issue」

星野昌子さんの卒業論文「Sustainable Lifestyle and the Waste Issue」

 

教員のほか後輩学生も多く参加し、会場のS21教室はほぼ満席の状態で、発表後の質疑応答も活発に行われました。
最後に盛大な拍手が2人に送られ、卒論発表会は大成功で幕を閉じました。

発表を終えた大屋さんと星野さん、指導してくれた恩師と共に

発表を終えた大屋さんと星野さん、指導してくれた恩師と共に

 

聴講した2年次学生のコメントを紹介します。先輩の発表を聞き、後輩学生たちもそれぞれに考えを深めたようです。

<大屋さんの発表に対するコメント>
「デューク・エリントンという名前は聞いたことがあったけれど、新潟地震のときに多額の支援をしてくれていたり、それ以外でもさまざまなことの”架け橋”になっていたことに驚きました。また、エリントン自身黒人差別について強い思いを持ちながらも、それをすぐ表には出さず、たくさんの人を受け入れて音楽でメッセージを伝えていくのは、ミュージシャンとして、人間として素晴らしい人なんだと感じました。」

<星野さんの発表に対するコメント>
「私も前期にプラスチックゴミについて調べたことがあり、ゴミの問題はみんなに知ってほしいと思っていたので、星野さんの発表はとても中身の濃いものだと感じました。具体的な解決法はまだないに等しいので、「少しでも減らすことが大切」という考え方に賛成だと改めて認識しました。なぜ日本ではゴミに対しての意識がこんなにも低いのか、とても不思議に思います。」

(英語文化コミュニケーション学科准教授 主濱祐二)