キャンパス日誌

【退職のごあいさつ】元気で教壇に立つことができたことを誇りとします(北嶋藤郷)

1992年4月1日から2008年3月31日までの16年間にわたって本学に多大な貢献をしてくださいました北嶋藤郷先生(アメリカ文学)からの退職のごあいさつをお届けします。

大河・阿賀北地方の豊かな環境の中にあるこの敬和学園大学で、元気で教壇に立つことができたことを誇りとします。おおどかで純朴な学生諸君に囲まれて過した日々を回顧すれば、宮澤賢治の花巻農学校での生活詩に結びつきます。賢治は「この四ヶ年が/わたくしにどんなに楽しかったか/ わたくしは毎日を/ 鳥のように教室でうたってくらした/ 誓って云うが/ わたくしはこの仕事で/疲れをおぼえたことはない」とうたいだしています。冒頭を(この十六ヶ年が)とすれば、この学園でのわたしの生活を余すところなく伝えることになるでしょう。

昨年の夏、ひとりの本学卒業生から届いた私信をそのまま引用しておきます。
「今年度で北嶋先生が引退されるとあって、非常に寂しい気持でいっぱいです。初めて北嶋先生とお会いしたのは、私が高校生の時に、学校説明会で先生のお話を聞いた時でした。敬和に入学してこれまでの間、北嶋先生あっての敬和!という思いですので、なんだか自分が大学を卒業した時よりも、先生が敬和を引退なさることの方が、寂しいです。母校から恩師がいなくなるというのは、とても残念です。きっと同じように思っている学生や卒業生がたくさんいると思います!」

教職員と学生諸氏、数多のご友人、わたしが関わったすべての人に深謝。さらば!