チャペルのひびき
豊かな未来を信じて
創世記のアブラ(ハ)ムの物語の中の一つのエピソードを取り挙げました。同行する甥のロトの一族との間に土地をめぐって確執が起こりそうになった際、彼が、それを致命的なものにエスカレートさせないために、愛と知恵を持って対処したことを学びました。眼前に美しく広がる土地をロトに譲ったアブラハムの心にあったものは、神への、また神が導いてくださる自らの生に対する根源的な信頼といってもよいものでした。眼前の貴重なものを断念せざるを得なかったとしても、また、自らの失敗の結果が目の前に大きく立ちはだかって見えるとしても、それらは、あなたの人生の将来を閉ざすものではない。あなたの人生に蒔かれた種は、あまたの試練を超えて、相応しい時に豊かな実を結ぶものであることをこの物語は語るのです。アッセンブリ・アワーでは、教職課程を履修している方たちの発表がなされました。厳しい中にも多くの恵みが与えられる課程であることを伝えてくれました。教育も目先の成功失敗を超えた豊かな未来をつくる仕事であることを覚えます。(下田尾 治郎)
Ⅰ.チャペル・アワー
説教 「その時を信じるがゆえに」 宗教部長 下田尾治郎 先生
Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「教職課程履修学生の発表会」 教職課程履修学生
<参加学生の感想>
感想1) キリスト教において「目に見えるものより、目に見えないものの方が大切である」ということを何度も聞いてきたけれど、今回の下田尾先生の説教で改めてそれを感じることができた。目先に見えていることが全てではなくて、その先の見えない未来に向かって今を生きるということが、人生をよりよいものにしていくために大切であると分かった。その中でさらに神様の導きを信じることができたら自分に自信が持てて、より豊かな人生を歩めるのではないかと思った。
感想2) 今日の先生のお話は、聖書の内容をふまえていて、自分は少し理解することができませんでした。私自身もう少し聖書を読むべきだと感じました。私はせっかちな所があって、するべきタイミングを早まったり、逆に慎重にいきすぎて逃したりすることが多いです。ちゃんと自分で考えて、また周りをよくみて行動していきたいと感じました。
感想3) 私は教職課程を履修しているので、とてもためになりました。この課程はとても厳しいと聞いています。しかし、先輩方はとても遣り甲斐や達成感を感じられたと仰っていました。私はまだ1年生で自分にできるのかとても不安ですが、今回の発表を聞いてとても楽しみになりました。また自分は消極的な面もあるので、もっと積極的になって3年次のインターンシップで生徒たちとコミュニケーションをたくさんとっていきたいと思いました。敬和祭でも教職課程の出店・展示があると聞いたのでとても楽しみです!
感想4) 教職課程の発表について僕は教員について感心があったので、とてもためになった。英語文化コミュニケーション学科は必修が多く大変だと感じたが、その分遣り甲斐があると思った。一番印象に残ったのは、2年次の教育活動アクティブワークについてで、大切なことは意外にも事前準備であるという。