チャペルのひびき

赦しの愛に生かされて

チャペル・アワーは、山﨑ハコネ先生(共生社会学科長)が、「7の70倍をも愛されて」とのタイトルのもと、マタイによる福音書に記された主イエスの言葉をとおしてメッセージを語ってくださいました。人のことを赦せず、時には、そのことを生きるうえでのエネルギーにしてしまう私たちですが、そんな私たち自身が、神さま(主イエス)の赦しの愛に包まれ、生かされているということに気づくことが大事であることを教えていただきました。アッセンブリ・アワーを担当してくださったのは、フィル先生の愛称でおなじみの本学講師のフィリップ・ウィン先生でした。ご自身の辿られた劇的な半生を、パワーポイントを用いてご紹介くださいました。熱心なお母さまの期待に応えようとピアノの練習に明け暮れた幼少期。大きく道を踏み外し、行き場のないところにはまり込んでいった思春期。そんな時にDJという仕事に出合い、そのことをとおして教師という仕事へと導かれ、先生は私たちのもとに来てくださったのでした。どこにも向かおうとしない自分の人生に立ちすくみ、うずくまるということは私たちの人生にも起こってきます。けれども、あること、ある人との出会いが、大きく人の人生を変えてゆく。その機会(チャンス)を捉えることの大切さを先生は教えてくださいました。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「7の70倍をも愛されて」 教授 山﨑ハコネ 先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「How DJing saved my Life DJするが私の人生を救ったこと:チャレンジはチャンスへの道」 講師 フィリップ・ウィン 先生

<参加学生の感想>
感想1) 今回のお話を聞いて私は、自他の表面だけを見るのではなく、内側も見ていきたいと感じました。自分のしてきたことは意外と忘れやすく、さらに人を傷つけるような都合の悪いことは内側に隠しがちですが、今までしてきたことを思い返し、反省をするべきだと感じました。自分の悪行を思い出すのは難しいことだと思いますが、人と話している時などに伝わる人の感情をとおしてしっかりと把握していきたいと感じました。また、主君が許した者が、人を許さなかった話は、人に許してもらっても人は許せないという人にありがちなことのように感じました。人にもらった温情には鈍感で、人に対する悪意は強く、そうなりがちだからこそ客観的に物事をみて、人にも自分にも平等な人間でいたいと感じました。そしてイエスさまのように、無制限に人を許すことは厳しいですが、少しでも多く人を許し、許されるように、この言葉を心のどこかに留めておきたいと感じました。
感想2) 私は今回のフィル先生のご講演を聞き、「人生の主役は自分」ということを改めて実感しました。私は自身の持つ個性を極力隠しながら生きてきたため、自分らしさを表現し、持つことに罪悪感を持っていました。しかし、今回のお話の中で、先生が自分の好きなものに触れ、自分らしさによって視界が開けていく場面を見て、私は最後に頼ることができるのは自分だけということと、それ故に自分を理解することは大切ということを実感しました。これからの人生、就活やさまざまなイベントをとおして自分の個性とぶつかることが多々あるかもしれませんが、私はどんな壁にぶつかっても自分を見失わず、突き進んでいきたいと思いました。
感想3) 私は今回の講義のフィリップ・ウィン先生の「チャレンジはチャンスへの道」という話にとても感銘を受けました。高校の時の担任が「成功の反対は失敗ではない。何もしないことだ。」と私たちによく言い聞かせてました。チャレンジして失敗してもいい、その失敗が次に生かせたりするかもしれません。一番よくないのは、失敗を恐れてチャレンジしないこと。恐れてばかりいては“自分”は成長しません。私もチャレンジ精神を忘れないようにしようと思いました。