チャペルのひびき

出会いを通して与えられるあまたの恵み

チャペル・アワーは、益谷真先生(英語文化コミュニケーション学科教授)がマタイ福音書に記された「家を建てる者の捨てた石、これが隅の親石となった」との聖句を通してメッセージを届けてくださいました。たとえ、自分の存在価値が見いだせなくなってしまうような時でも、神さまは「捨てたもんじゃない」存在として御手の中に拾い上げ、社会の中のかけがえのないピースとして用い直してくださる方。聖書は、新たな自分の発見へと導いてくれる言葉の蓄えられた宝庫のような書物です。そのようなみ言葉に出合い、何度でも、出合い直してゆくこと(味わい直してゆくこと)の大切さを先生は教えてくださいました。
アッセンブリ・アワーは、夏期デンマーク留学研修、国際奨学生中国語オンライン長期留学に参加した学生たちの報告会として守られました。デンマークでの研修では、異なる文化や価値観、また人々との出会いを通して、多くのことを学ぶと共に、自分を見つめ直すことができたことを、学生たちは伝えてくれました。民主主義の考え方が生活の一部となっているというデンマークでの経験が学生たちの魂に多くの糧を与えてくれたことを覚えることができました。オンライン留学を経験した2人の学生は、その機会に修得した見事な中国語を披露してくれました。実際に留学するための準備の機会として貴重な経験であったとのこと。近い将来、実際に現地にて学ぶ日が与えられることを願い、心からお祈りしています。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「み言葉に何度も会う」 教授 益谷真 先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「2022年前期 国際奨学生中国語オンライン長期留学終了について」 「夏期デンマーク留学研修について」 

<参加学生の感想>
感想1) チャペル・アワーでは、聖書の言葉に何度も会うとは何なのかについてお話を聞いた。「会う」というと最初の1回のことを思い浮かべるが、自分の人生に起こったできごとの中で聖書の言葉を思い出すこともまた「会う」ということだと気づいた。私も授業やチャペルで見聞きした言葉や、自分で読んだ言葉を自分の中にしまい、思い出せるようにしたい。アッセンブリ・アワーでは、夏期デンマーク留学研修と、国際奨学生中国語オンライン長期留学についてお話を聞いた。夏期デンマーク留学研修については、デンマークの基本情報から、訪問先を写真や自身の感想を交えて説明してもらい、デンマークの雰囲気を感じることができると同時に、自分が留学に行ったらどうなるのか、イメージを持つことができた。国際奨学生中国語オンライン長期留学については、コロナ禍でできる新しい留学のカタチとしてとても興味を持った。日常生活との両立も難しいと思うが、自分の夢・目標を達成するためにがんばることはすばらしいと思う。「コロナ禍だから」と自分のやりたいことをあきらめず今できることを探して、それに精一杯取り組みたい。
感想2) 今回のアッセンブリ・アワーで初めて夏期デンマーク留学研修の存在を知りました。項目ごとの丁寧な説明でとても分かりやすかったです。ただ勉強だけをしに行くのではなく、観光や、同じく研修している人や現地の人とのコミュニケーションを通じた思いやりの心を軸とした生活は魅力的に思いました。施設にも娯楽的な設備も多く、楽しくさまざまな人と関わりあえる工夫があると感じました。グローバル化が進む一方でローカルな文化が失われてしまうことが心配されている現代で、他国の人々との対話を重視した方針はすばらしいと感じました。ただ座学や語学を学ぶためだけの留学よりずっと文化を知り、グローカルな人材になれると思いました。