チャペルのひびき

あなたは一人ではない

チャペル・アワーは、山﨑ハコネ先生(共生社会学科長)が、マタイ福音書に記された主イエスの「種まきのたとえ話」から、メッセージをお届けくださいました。「よい地に落ちた種」の「よい地」とは、聖書の言葉(御言葉)をしっかりと受け止める心であること、また、御言葉を聴く機会が毎週のように与えられている本学の皆さんがどんなに幸いかを心に留めてほしいと話されました。一人ひとりの心に落ちた御言葉の種は、すぐには発芽しないかもしれません。けれども、まかれたその種は、耕された皆さんの心の土壌の中で、しかるべき時に、発芽し、成長し、皆さんの人生を支える助けとなってくれるでしょう。一人ひとりの心の土壌を耕してゆくことに努めていただけたらと思います。アッセンブリ・アワーでは、趙先生のゼミ生たちによる、「赤い羽根共同募金」の募金活動の報告会として持たれました。戦後間もないころに、市民による民間運動として始まったこの募金で集められた寄付金は、今もさまざまな仕方で、地域福祉の推進のために用いられているそうです。今年度の募金運動のテーマは「つながりをたやさない社会づくり~あなたは一人じゃない~」とのことです。「あなたは一人ではない」とのメッセージは、聖書がイエス・キリストをとおして、私たち一人ひとりに向けられた喜ばしきメッセージ(福音)でもあります。この福音を受けとめつつ、今度は、私たち一人ひとりが、孤立無援の中にある方々に対して同じメッセージを伝える者となりたく思います。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「よい地に耕されて」 教授 山﨑ハコネ 先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 赤い羽根共同募金 学内活動報告 

<参加学生の感想>
感想1) 山﨑ハコネ先生のお話を聞いてイエスの例えは、人間の根幹にあたる心であったり、倫理観・道徳観であったりするが、それ自体を鍛錬する必要があるのだと理解した。ペテロを例に、プライドなどが自身の心を固くしてしまうことはあるが、イエスの御言葉がその心をよい土地にすることができるということを聞き、自身が何かに救いを求めることが人間にとって重要だと、改めて考えた。御言葉を大切に読みたいと考えたのである。
感想2) 今日のチャペル・アワーでは、種をまく人の例え話を聞きました。このお話は、神の御言葉を聞いた人たちがその御言葉を受け入れるかどうかを種まきに例えていて、人によって、大きく育つ場合とそうではない場合があるということを知りました。私は、このお話は普段の生活でも言えることだと思いました。神の御言葉だけではなく、人の話を聞く時もその話をどう聞くか、そしてどう受け入れるかが大切だと思います。
感想3) 私の家も農業をしているので、ハコネ先生の家も農家だったと聞き、驚きました。“種”というのは農業だけに限らず、さまざまな場面で大切なことだと考えました。また神さまはかたくなな人の心も溶かしてしまうということを聞き、神さまはやはり偉大だと改めて感じました。自分の今後の人生に希望を持ち続けながら歩んでいきたいです。
感想4) 今日のチャペル・アワーでの山﨑ハコネ先生の説教は、大変心に残るものでした。なぜなら、引用された聖書の中の、種の実らない人についての比喩が、自分のことを言っているかのように思えたからです。私は他人のアドバイスを受け入れないことが多いです。原因は、凝り固まった心です。今日のお話であったように、行き詰まった時こそ、余計なプライドを捨て、アドバイスを受け入れる「柔らかな心」を持たねばならないと感じました。アッセンブリ・アワーでは、赤い羽根共同募金について紹介していただきました。私の家がある町内でも毎年集められていますが、戦災復興の支援を目的として始まったことは、今日初めて知りました。そんなに大きな額は出せませんが、思いやりの心を少し持って寄付したいと思います。