チャペルのひびき

リベラルアーツ -自由な精神を育む教育

チャペル・アッセンブリ・アワーは、2021年後期の第1回目の時として持たれました。チャペル・アワーでは、山田耕太学長先生が、「リベラルアーツとは何か」とのタイトルのもと説教してくださいました。ギリシャ・ローマにおけるその源泉を起点として、どのような歴史的経緯(変遷)を経て、今日のリベラルアーツ教育が確立されていったのかを、パワーポイントを用いられながら、丁寧にご説明くださいました。そして、リベラルアーツ教育の真の目的を、ヨハネによる福音書の「真理はあなたがたを自由にする」との言葉を引用されつつ、「自由な精神の育成」にあることを教えてくださいました。自由な精神とは、固定観念や偏見から解き放たれた心と言い換えてもよいでしょう。本学のリベラルアーツ教育を通して、そのような心を大きく培うと共に、その自由(な精神)を、正しく方向づけ、賢明に用いることを学んでいただきたく思います。引き続くアッセンブリ・アワーは、前期のエッセイ・コンテストの表彰の時として用いられ、受賞エッセイが朗読されました。いずれのエッセイも、チャペル・アッセンブリ・アワーにおいて語られた言葉に対して真摯に向き合い、深く思索をめぐらした優れたものでした。また、受賞作以外にも読み応えのあるたくさんのエッセイが提出されたことにも大きな喜びを覚えました。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「リベラルアーツとは何か」 学長 山田耕太 先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
前期エッセイ・コンテスト授賞式

<参加学生の感想>
感想1) エッセイ朗読を聞いて、2人は自分の身近にあるできごととキリスト教的考え方を結びつけることが上手だなと思いました。そしてそれを他の人や社会にもつなげて考えを広めていく話の進め方はとても勉強になりました。チャペル・アワーにて1つの真理は多面的であり、あらゆる方面から見ることができると話されていましたが、まさに2人が今回のエッセイの中でやったことだと感じました。教育は古代からさまざまな人たちが考える題材とされてきたことが分かり、いかに考えることが人にとって大切かが感じられました。「あなたがたは真理を知り 真理はあなたを自由にする」という言葉は学びの核心を突いた言葉だと思いました。現代にはさまざまな偏見や差別がありますが、それは相手を知らないことから始まると私は考えています。ですので、私も誰かを偏見で傷つけないためにこの大学でたくさん学んでいきたいと思いました。
感想2)お二方のエッセイ朗読がとても心に残りました。齊藤憧子さんのエッセイは、本題までの導入がとても丁寧に自分の言葉でつづられており、その後始まる齊藤さんのモンテッソーリ教育への思いがつづられた部分へどんどん引き込まれていくようでした。小林和紗さんのエッセイでは、私たちみんなが持っているペルソナという部分に着目して描かれていて、自分と照らし合わせて考えてみると少しどきっとするような部分もありました。その中でも特に、「飾ることで逃げている」といったような一文が身に染みて感じました。和紗さんがおっしゃっていた、今の私たち、とりわけ日本人はつけるペルソナの幅がとても大きいという部分は実際に周りや自分を見てみると納得できる部分がとても多く、チャペル・アッセンブリ・アワーの授業の中からとても上手に話を広げていると感じました。
感想3)私は今回の講義を聞いて、ヨハネによる福音書8章32節の「真理はあなたたちを自由にする。」という言葉にとても興味を持ちました。この”真理”をどう理解するかというのは人それぞれ取り方があると思いますが、私は人が生きていく時、あるいは自分が生きていく時に、本当に大切なこと、それが真理である、というように解釈しています。つまりイエス・キリストを通して、人間がどう生きていったらいいのか、この世界をどのように考えていったらいいのか、ということが明らかにされているということだと理解しています。イエス・キリストによって、私が生きていく時に本当に大切なことが示されている、それが真理であるのだと思いました。