チャペルのひびき

ボランティアの心

チャペル・アワーは、敬和学園高校の齋藤正幸先生(英語科教諭)をお招きして守ることがゆるされました。先生は、天に召されたお母さまのご最期のご様子をとおして、キリスト者の典型と言うべきものを教えられたように思います。厳しいご闘病のさなかにあっても、神さまを「信じる」信仰によって、「希望」を失うことなく、笑顔を絶やさず周りの人たちに「愛」をささげてゆかれたお母さまのお心は、先生の中に確かに引き継がれてゆくことでしょう。引き続くアッセンブリ・アワーは、山﨑由紀ゼミ、石坂ゼミ、房ゼミのゼミボランティア活動、また関川村の被災地における災害ボランティア活動の報告会として用いられました。助けを必要とする地域の人々のために、また地域の課題を解決するために、敬和の学生の皆さんが、自発的に、献身的に活動してくださったことを知ることができました。本学は、「ボランティアをする大学」の旗印を掲げていますが、その名前に恥じぬ働きをしてくださっていることを、うれしく誇りに思います。本学のそのボランティア精神の源として、キリスト教があること。助けを必要としている人々の傍らに寄り添い、手を差し伸べてゆくことこそが、イエス・キリストにおいて示された「ボランティアの心」であることも、ぜひ、心に留めてほしく思います。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「生きる時 死ぬ時」 敬和学園高校教諭 齋藤正幸 先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 2022年度前期ボランティア活動報告大会

<参加学生の感想>
感想1) キリスト教では、「死」はタブーなことではなく、よいこととして扱われることに驚きました。私も死ぬことは怖いと感じます。しかし、正幸先生のお母さまの話を聞き、「死」は神の元へ帰ることであり、「死」をポジティブに捉える姿や生き方はとてもかっこいいと思いました。「死」に不安を抱かないことは簡単なことではないと思いますが、「死」を迎えるまでの日々を明るく楽しく生きることで、「死」を明るく捉えることができるのではないかと考えます。アッセンブリ・アワーでは、いろいろなボランティア活動についての話を聞きました。一番印象に残ったのは廃校清掃ボランティアの活動です。私も中学時代に廃校清掃ボランティアをやったことがあり、実際に廃校となった場所が清掃して生まれ変わり、地域のコミュニティの場となってきたのを何度も体験してきました。廃校清掃のボランティアをとおして、一度はすたれてしまった学校を再び輝けるように手助けをして、その地域を活性化させることを学びました。ボランティア活動全体を聞いて、どんなことにもチャレンジし、些細なことに関心を持ち続けることが大切だと思いました。
感想2) 正幸先生の話を聞いて、神さまは常にそばにいてくれる存在なのだと思いました。山﨑由紀ゼミのボランティアの廃校清掃ボランティアは、自分の地元が新発田であることもあって、とても興味が湧きました。児童が年々減って、廃校する学校が増えている中、その状況を良い方向へとがんばっていて、とてもすごいなと思いました。関川村豪雨災害ボランティアでは、実際に現場で見聞きしないと分からなかった問題が、ボランティアをすることによって見えてくるということが分かりました。ボランティアのよいところは、現場に実際に行き、手伝うことによって新たな発見ができることだなと思います。