学長室だより

「自分を知る。世界を知る。」

「自分を知る。世界を知る。」は敬和学園大学で一時期キャッチコピーとして使っていた言葉ですが、大切なことを伝えていると思います。ギリシアのデルフォイにある神殿にあった「汝自身を知れ」という格言やソクラテスの「無知の知」に代表されるように、古代ギリシアでは「知ること」すなわち「知」を重要視する価値体系が形成され、そして「哲学」(philosophyはもともとギリシア語で「知恵を愛すること」の意味)という言葉が生まれました。
6月下旬から2週間のJCLP(海外の大学生が敬和学園大学で日本語や日本文化について学ぶプログラム)も本日で全行程が終了します。7月9日には留学生のディクランさん、モーガンさん、マケナさんと敬和学園大学の学生たちと一緒に茶道体験をしました。事前に茶道が大切にする一期一会の精神をお話しさせていただきました。主人が茶室を清め、その日にぴったりの掛け軸や花や道具を用意するのもその気持ちからで、そこから調和や静けさや清らかさが感じられます。皆さんそれを感じ取ってくれたようで、七夕や夏に併せたしつらえも喜んでくれました。モーガンさんが茶道を「神聖」と表現してくれたことに心動かされました。お茶会の後の食事会では、「初めての海外でホームシックになるかもしれないから、ちょうどよい長さのプログラムだった」と言った留学生に、「ホームシックになった?」と聞くと「全然」だったそうで、「まだ帰りたくない」「また来たい」と言ってくれました。敬和学園大学の先生方や学生たちの感謝の言葉もお聞きしました。
短い時間でしたが、座禅や佐渡へのフィールドトリップなど、たくさんの経験ができたようです。3人の成熟した、挑戦することを厭わない留学生に代表される、いわば「世界」が新発田に来てくれたおかげで、敬和生は刺激を受け、世界に目を向けてくれたと思います。自分の考えを持つことや日本や世界について知ること、英語を含めてコミュニケーション力を高めることの必要性も感じたと思います。世界を知ることは自分を知ることに直結しますね。日本語の小柳先生、ご支援くださいました地域の皆さま、ボランティアの学生さん、金先生はじめ国際交流委員会の皆さま、ありがとうございました。(金山 愛子)

フェアウェルパーティーで学生たちと記念撮影


 

モーガンさん、JCLP修了証書授与式

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