学長室だより

北国の春

大学食堂前の中庭では水仙の黄色い花が列をなして咲き、西の調整池はソメイヨシノの花びらで覆いつくされています。図書館の横では白モクレンと紫モクレンが大きな花を咲かせ、尋真館の前の中庭ではハナモモの鮮やかな花が満開です。さまざまな花が一度に咲き出す「北国の春」となっています。

赤く染まったハナモモが満開になりました

 

先週は各種のガイダンスや健康診断などで明け暮れました。9日金曜の夜には今週からの授業開始を前にして、再度新型コロナウイルス対策会議を開いて近隣の感染状況などを確認しました。万が一、感染状況が悪化して遠隔授業に切り替える状況が出てきた場合に備えて、特に入学したての1年生への対応やケアを協議しました。

10日土曜朝には、新発田駅前の学生寮のコミュニティスペースで新発田朝祷会が開かれました。新発田朝祷会は10年前から冬の1、2月を除いて毎月第二土曜の朝に開かれています。近隣の教会の牧師や信徒の方々が学生と共に大学をはじめ地域社会のために心を合わせて祈っています。今回で会を重ねて101回目となりました。

明日は、私の高校時代の同期生の池上彰君が、新型コロナウイルス対策を施した本学体育館で新入生歓迎講演として、コロナ時代にどう生きるかという講演をしてくれます。10年前の敬和祭での講演に引き続いて、本学での講演は二度目となります。200冊を超えるおびただしい著書や連日のTV・新聞・雑誌を通して、圧倒的な力でリベラルアーツ教育を推進していることに敬意を表して、講演の直後にリベラルアーツ教育を標榜する本学から名誉文化博士号を授与して、その栄誉をたたえることにしています。(山田 耕太)