学長室だより

「静まれ、人間とは何者か」

北京オリンピックが終わると同時に、ウクライナ情勢が極めて緊迫してきました。2014年にソチオリンピックが終わると同時にロシアがクリミア半島に進撃してウクライナからロシアの領土に替えたことを思い出させます。24日にロシア軍がウクライナに対して侵略し始めました。世界中が固唾をのんで注目しています。

思い起こすのは2003年3月20日に同時多発テロに対して報復するイラク戦争を始めた日のことです。その日は本学の卒業式の日でした。イラク戦争は午前10時から始まりました。当時の北垣初代学長は午後1時からの卒業式の式辞を全部書き換えて、「静まれ、私こそ神であることを知れ」(詩編46:11協会共同訳)という聖書の言葉を引用して、人間とは神の前で何者かを考えるように勧めたことを思い出します。その報復戦争は19年後の今から思い起こして何をもたらしたでしょうか。ロシアの戦争は何をもたらすのでしょうか。

2003年3月20日 卒業式での北垣宗治初代学長による式辞

2003年3月20日 卒業式での北垣宗治初代学長による式辞

 

22日には学長裁量費を用いた地域社会でのアクティブラーニングの事例報告会が行われ、松本ゼミ・堀野ゼミ・長坂ゼミ・石坂ゼミ・趙ゼミが発表しました。26日には阿賀北ノベルジャムの書評バトルが初めて開催されました。それぞれオンラインでしたが大変興味深かったです。昨年11月には一戸ゼミの映像作品が新潟デジタルコンテスト・グランプリで新潟市長賞を受賞しましたが、先週は本学のサンタ・プロジェクトが新潟SDGsアワード奨励賞を受賞しました。学生たちの活躍を大変うれしく思います。

今年度のアクティブラーニング活動について、学生たちがオンラインで発表を行いました

今年度のアクティブラーニング活動について、学生たちがオンラインで発表を行いました

(山田 耕太)