キャンパス日誌

【卒業生リレーエッセイ29】~新発田市職員として活躍する大渕将司さん~

出会いと経験が未来を決める

大渕将司

2012年度卒業 大渕将司さん


私は現在、新発田市の職員として「食」の取り組みを推進する部署で働いています。担当業務は幅広く、書類の作成や会議といった日常の業務から、イベントの開催までさまざまです。採用1年目であり、まだまだ戸惑うこともありますが、自分の成長を実感しながら仕事をすることができています。
大学生活を振り返ると、自分がやりたいことを好きなようにやっていたように思います。毎日自宅で飲み会をして、6畳のアパートに8人が寝起きしていた時期がありました。無謀な一人旅に出て、死にそうなところを通りすがりのお兄さんに助けてもらったこともありました。イギリス文学や哲学、中国やギリシャの歴史、法律学など、興味関心の向くままに本を読み耽ったこともありました。
あのころに経験したことや考えたこと、そしてもちろんたくさんの出会いも、そのうちのたった1つでも欠けていたなら、今の私はなかったと思います。ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、ある1つの出来事を経験したり、ある1人の人物に出会ったり、ただそれだけのことで未来は大きく変わると思うからです。私だって、何か些細なことがきっかけで、もしかしたら地方公務員ではなく、イルカの調教師になっていたかもしれないのです。

大渕将司

大学でも職場でも先輩の中山さん(右、7期生)にお世話になっています(左が大渕さん)


就職について考えはじめた時には、今の職場以外にも希望する仕事がありました。しかし、紆余曲折あって、膨大な時間を費やし努力して、今の職場にたどり着き、あのころの私には想像もできなかったほどにたくさんの素晴らしい出会いや貴重な経験に恵まれました。ほんの少しのきっかけで違う道に進んでいたならば、まったく違う人生になっていたでしょう。今の私は仕事と私生活のどちらも充実していて、この道を歩んできて本当によかったと思っています。将来は、思い出がたくさん詰まったこの新発田で、あたたかい家庭を築きたいです。(2012年度卒業 大渕将司さん)