キャンパス日誌

理不尽に、突然に、失われゆく命に対してできることとして KeiwaHOPEの募金活動

能登半島地震により被害にあわれた方々に心からお見舞い申しあげます。

笑顔の写真をあげることに抵抗を感じます。
大切な家族の命が失われていく悲惨な状況におかれた方々、水さえ飲めない状況におかれた方々にむけた義捐金集めに「お菓子」「飲み物」をもちいることにも、抵抗を感じないわけではありません。
ただ、できるだけ多くの義捐金を集めるための方策として、わたしたちはこのやり方を選びました。
寄付してくれた人に対して「返礼品」として手作りの焼き菓子や温かい飲み物、お菓子、缶バッジや写真などをお渡しする、Keiwa HOPEの募金活動です。結果として、

わたしたちの、この小さな大学で、5日間で、

    石川県令和6年能登半島地震義捐金 57,000円
    国連WFP協会(パレスチナ緊急支援)54,000円

もの義捐金を送ることができました。
窓口に立ち寄り、募金してくれた学生、教職員に、改めて感謝申し上げます。

今回の活動のきっかけは、つぎのようなことです。
2023年12月中旬に、パレスチナで日々失われていくいのちに対して、この悲惨な状況に対して何か行動できないのか、なぜ学内では誰も声をあげないのかと言って、学生のひとりがボランティアセンターを訪れました。
授業でこのことをとりあげる教員は多くいるけれど、それをきいた学生の「動き」がないのはなぜか。この学生は「令和3年2月福島県沖地震」のときにも募金活動を企画運営したひとでもありました。

わたしはちょうど、12月7日にキャンパス日誌パレスチナ問題を考える:2015年の「ボランティア論・学習セミナー」
をあげたばかりでしたので、高橋美香さんがパレスチナに行く準備をしていること、帰国後に、ふたたび敬和学園大学でパレスチナのことを伝える機会をつくってくれるだろうということを伝えました。
この学生はすぐに美香さんに連絡をとり、機会をつくって新潟で話をしていただくという約束ができたそうです。
そして、その学生はそのときすぐに、いま、私たち(学生・教職員)ができることとして、賛同者を募り、また募金週間をやりましょう、日程は1月15日から5日間にしましょう、返礼品を提供してくれそうな人に声をかけてみます、サークルの仲間にも声をかけてみますね、と言って準備をはじめ、年末を迎えました。本学の災害復興支援プロジェクト:Keiwa HOPEと、敬和SDGs Project,Yukiゼミのコラボ企画として具体化し、賛同者は20名を超えました。

そのような中、1月1日に能登半島を震源とした大きな地震が起きましたので、募金先をふたつにわけて実施しようという提案がありました。賛同者たちからも了解を得て、1月15日の活動初日を迎えました。

大学広報の取材による記事もあわせてご覧ください。

【賛同者のこと】
今回の焼き菓子、うめFix(ジュース)などを提供してくれた賛同者の中に、大岩凪さん(11)がいます。
大岩凪さんは、今回の活動に対して、うめジュースと缶バッジを提供してくれました。
凪さんは夏休みなどに「うめFixジューススタンド」というお店を開き、その売り上げを社会貢献の為に寄付する活動しています。大学では学生たちが彼のことを、「凪社長」と呼んでいます。きくところによると、ジュースのもとになった梅はご家族の梅の木から採取したものであり、バッジの製作には「ポイント」を使っているのでお金がほとんどかかっていないのだそうです。凪社長の協力は、大変ありがたいことでした。

凪社長からメッセージをいただいたので紹介します。
「大学でみなさんがうめジュースを飲んでくれたことを聞きました。喜んでもらえたことと、みなさんの募金活動のお手伝いが少しできたことが嬉しいです。おやつもおいしかったです。お疲れ様でした。」
凪社長に関する最新記事はこちら(instagram.com)

募金額のうち、かなりの部分をホットうめジュースや缶バッジが集めてくれました。ほんとうにすごいです、凪社長。

【賛同者たちの感想です】
 イスラエルの圧倒的な軍事攻撃で連日多数のパレスチナ一般市民が犠牲になり、生存していても食糧難や医療支援が行き届かない悲惨な状況が伝えられている中で、悶々としていました。1/1には能登で大地震が発生し、被害状況が徐々に明らかになる中ですぐにできることは募金活動でした。準備から募金まで多くの人たちの支援があって形になったと思います。関係してくれた方々の温かさに触れ、良い経験になりました。(YK)
 私は元々イスラエルの問題にも関心があり、先日の能登半島地震の被害の大きさにも心を痛めていました。しかし自分に出来ることが限られているためもどかしい気持ちを抱えていました。そんな時、サークルのミーティングで募金活動をしないかとの提案があり、すぐに参加することを決めました。募金活動をしながらご協力くださる皆さまの優しさに感動しながら、毎日来て下さる方を見つけたり、返礼品のおやつを笑顔で選ぶ姿を見られて、私たちの活動に賛同してくださる方々の優しさに触れながらとても良い経験ができたなと感じています。(めいめい)
 今回は敬和SDGs Projectの一員として参加したが、本当に参加してよかったの一言に尽きる。ガザ支援や能登支援の募金活動を展開するなかで、苦しんでいる人に対して見て見ぬふりをせずに自ら手を差し伸べる行動をすることの大切さを実感した。このようなことは学内の行事などでも同じことが言えると思う。学内で行事がやっていたら見て見ぬふりをするのではなく、自分から参加するといった行動をしてみることが大切だと思う。(南晴樹)

 「真のチェンジメーキング・リーダーシップとは、他者に影響を与えられることなのか。それとも他者に自身の可能性を発揮する場を与えることなのか(アレックス・ブダック)」今困っている人の支えとなりたいと願う学生の中からアクションを起こす人、一緒に行う人、それを支える人が出てきたプロセスが素晴らしかったです。リーダーシップとフォロワーシップを担う人が変わったり、受け継がれたりすることを期待します。(大岩彩子)
 5日間続けた募金活動でしたが、毎日立ち寄ってくれる人が増え、学生でも何度も募金してくださる方がいらっしゃり、日々活気が増していったことが印象的でした。とても敬和らしい姿だと感じました。(山﨑由紀)

#ボランティア
#パレスチナ人道支援
#能登半島地震
#募金活動
#Keiwa HOPE
#Keiwa for Helping Other PEople
#敬和SDGs Project
#Yukiゼミ
#返礼品を準備したのは以下のとおり
#大岩凪(毎日:うめFix、缶バッジ)
#大岩彩子(1/15バナナブレッド、チョコバナナパイ)(1/19お芋のパイ)
#池田しのぶ(1/16りんごケーキ、ケークサレ)(1/19りんごケーキ)(毎日:美香さんがとった写真とはがき)
#山﨑由紀(1/17パウンドケーキ:プレーン、ゆずジャム)
#武藤さん(1/17マドレーヌ、クッキー3種)
#アトリエ坂井(1/17お菓子)
#スキルズB Advanced (1/17お菓子詰め合わせ)
#金山愛子(1/18 オートミールクッキー、バナナケーキ、マドレーヌ)
#今野さん(1/19 アイスボックスクッキー3種)(毎日:加賀棒茶)

#石川県令和6年能登半島地震義捐金
#国連WFP協会(パレスチナ緊急支援)

#お金は小銭で集まるので、小銭を預ける際に手数料がかかることが大きな課題でした
#学内の売店や個人にお願いして小銭をお札に替えてもらいました
#石川県の募金窓口はゆうちょ窓口に行けば手数料無料=小銭でも受け入れてもらえます
#WFPへの送金は手数料がかかります
#この記事は池田しのぶが書きました