キャンパス日誌

【授業紹介19】日本語教育概論(担当:木林理恵)

日本語を教える知識と技術を学ぶ

日本語教育学概論「1」では主に理論的な背景を、「2」では実践的な内容を扱います。ことばは社会とは切り離せませんので、言語教育に関する知識だけでなく、言語政策といった俯瞰的な視点を踏まえながら具体的な教授法などを学んでいきます。「日本語教育プログラム」ディプロマ取得の入り口となる授業でもあり、受講しながらインターンシップに取り組む学生もいます。多くの日本人学生にとって日本語は母語ですが、留学生にとっては外国語なので、イメージする「日本語教育」 はそれぞれ異なります。類似点や相違点を分かち合うだけでも新しい発見が多く、受講者同士の交流も楽しんでほしいと思っています。(人文学部講師 木林理恵)

立場の違う学生との交流で新たな発見をします

立場の違う学生との交流で新たな発見をします

参加学生のコメント

私は、高校生の時に中国で日本語の学習をはじめ、今年で6年になります。
この授業を受講し、自分の視野が広がりました。日本語を学習する動機はそれぞれ異なりますが、私は日本への留学が目的でしたので、日本語能力試験のために学習していました。しかし、コミュニケーションのための学習についても考えるようになりました。将来中国で日本語の教育に携わる時には、この学びがとても役に立つと思います。(国際文化学科4年 杜金澍)

参加学生の杜金澍さん

参加学生の杜金澍さん

 

この講義では、簡単な模擬授業やロールプレイをつくり、日本語話者でない学習者のレベルや思考に合わせた工夫を考え、どのような教え方をすれば理解してもらえるか、学習者全員が理解できる授業内容なのかを、学生同士で話し合い、先生からフィードバックをいただきます。学習者に対する気遣いや、母国語を教えることの難しさを授業を通して感じることができました。(国際文化学科3年 宮澤姫奈)

 参加学生の宮澤姫奈さん

参加学生の宮澤姫奈さん