キャンパス日誌
【チャレンジ学生22】人文学部の酒造り
人文学部の酒造り
去年4月にマーク・フランク先生のゼミに入り、みんなと一緒に「敬和ブランドの日本酒」というテーマで研究を始めました。
酒造りにはまず米が必要です。5月に田植えをし、9月の稲刈りを終え、ようやく11月から本格的な酒造りに入りました。冬の酒蔵の温度は外と変わらないので、その寒さに耐えることも大きな試練でした。蔵人と一緒に蒸米、冷却、麹作り、三段仕込みとひとつずつ行い、搾り作業を経て日本酒ができあがりました。これだけではただ“もの”ができただけです。この“もの”に「わ」という名前をつけて登録し、瓶詰めし、自らデザインしたラベルを貼り、ようやく“商品”になりました。今年4月に販売して以来、好評の声をたくさんいただいています。
日本酒は、飲み方によって味が異なってきます。この「わ」を冷やして飲むとさらさらでスーと口に入り、喉越しがよいです。常温で飲むと少し辛さが出てきますが、まろやかで舌触りがよく飲みやすいです。熱燗で飲むと辛さが直接喉にきて、その後に口の中で広がって、辛さと酸味と甘みが同時に出てきます。この酒は、温度が上がるとともに辛さが増し、甘口の酒でありながら辛口の酒としても味わうことができます。これが「わ」の特徴です。
この一年の間にたくさんの人とコミュニケーションをとることができました。そして、日本酒の知識と歴史などお酒にまつわるいろいろなことを身に付け、「酒は歴史、酒は文化、酒は教育。酒を通じて新潟を知る。世界を知る。」ということを実感できました。(英語文化コミュニケーション学科3年 孫家朋さん)