キャンパス日誌

敬和学園大学の学生が経営するカフェがあるってホント?

新発田市の商店街に、敬和学園大学の学生が主体となって経営するカフェ、「まちカフェ・りんく」がある。「福祉・地域・ビジネス」をキーワードにした実践の場として、多くの学生が携わっている。現在、リーダーを務めている荒川和樹さん(共生社会学科4年)に、どんな活動をしているか案内してもらいました。

PROFILE

荒川和樹
共生社会学科4年/新潟県立有恒高等学校出身

2年生の時に現場実習で、まちカフェ・りんくの仕事を体験後、友人に誘われ正式スタッフに。現在はマネージャーとして、学生スタッフをまとめている。


学生たちの力で商店街を元気にする。
手に入るのは、バイト代じゃなく、経験です。

活動内容は?

営業は9:30からなんですけど、毎朝8:00すぎに来てオープンの準備をしています。店の鍵も学生が持っているんです。営業時間中は、接客サービス、レジ打ち、ランチ、コーヒー、スイーツの提供。そして閉店後は、レジ閉めをして売り上げ計算まで。厨房に立っての調理だけはプロの方にお願いしているんですけど、勤務シフトづくりは僕たちがやります。あと、お弁当の配達という仕事もあります。

お弁当の配達までやるんですか?

はい。地域の高齢者の方へ向けて、お弁当の配達サービスもあったら便利だろうということではじめました。このカフェはもともと、「福祉・地域・ビジネス」をキーワードにした実践の場です。どんなカフェなら、地域や福祉に貢献しながらビジネスとして回せるか、ということがテーマになっているんです。



現実を見せつけられることも
しばしばあります。

ビジネスということは…、スタッフさんのアルバイト代は?

ん〜、そこが目下の課題なんですけど(笑)。毎月どれくらいの売り上げがあったのかをベースに、僕らスタッフで利益を分配します。バイト代として考えると「え〜!? こんなものか…。」という現実を見せつけられることもしばしばあ
ります。でも、だからこそ面白いんですよね。どうやったら売り上げを伸ばせるか、利益を出せるか?スタッフの人数はどれくらいにするべきか?いろいろと案を練ったり、計算をする。学生の立場でできるんだから、やりがいがありますよね。そしてまた、こういう経験をしながら大学で授業を受けるから、ヒントを探そうと必死です(笑)。

授業の一環でもあるということは、スタッフは必修科目なんですか?

いいえ、希望制です。というかスカウト制です(笑)。友達や後輩に「一緒に手伝ってくれない?」といって声をかけて集めています。だから違う学科のスタッフも何人もいるんですよ。「働く=時給で稼ぐこと」としか考えられない人にはちょっと難しいのかな。でも、学生としてカフェ経営に関わるなんて、なかなか経験できることじゃないし、サークル活動と比べたら稼げる可能性がある面白さ、その魅力に気づいた人が集まってくれている感じですね。

自由度がある分、責任がある。
責任があるから達成感がある。

楽しさ、やりがいは?

まず、授業で学んだことを試せる場があるということ。普通は大学で学んで、就職してから実践ということになりますが、並行してできるのは楽しいですね。授業をうけるモチベーションも変わりますし。あとは自分たちでいろいろ決められるっていうのは苦労もあるけど楽しいところです。自由度がある分、責任がある。でも、責任があるから達成感がある。そういうことを身をもって体感しています。

まちカフェ・りんく



営業は、月、火、木、金、土の週5回、9:30〜17:00。
ランチは飲み物つきで500円から。おすすめです。
住所 新発田市諏訪町1-3-21/電話番号 0254-24-6588