チャペルのひびき

仲直りするのはむずかしい

 仲直りできない、ということは誰もが抱えている悩み事だ。ゆるして欲しいと私たちは思うけれど、他人をゆるしてあげようとは、なかなか思えない。私たちを根本でゆるしてくれる方に行き合ったなら、きっと私たちは勇気をもって他の人をゆるすことに踏み出していけるのではないか。日本キリスト教団に所属する新潟県内の教会が毎年行っている交換説教に、私たちの大学も参加して五泉教会の宗像牧師に来ていただいた。引き続きアッセンブリでは、新潟大学の細田あや子教授からキリスト教図像学のお話をうかがった。まことの光であるイエス・キリストの誕生が、ろうそくの灯火、つまり地上の光の消えることで示される。(大澤 秀夫)

Ⅰ.チャペル・アワー
説  教 「 和解の道を探る 」(新潟地区交換講壇) 日本基督教団五泉教会 牧師 宗像 亮二 先生
20130712チャペル・アセンブリ・アワー

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講  話 「 光と闇の図像学 ―キリスト教美術への招待―」 新潟大学人文学部准教授 細田 あや子 先生

参加学生の感想
感想1)細田あや子先生が紹介してくれたイエス様を描いている絵が、とてもキレイでした。イエス様が白く輝いていて周りを照らしているという場面は、未来を示す光のような感じでした。ロウソクの火よりも輝いている存在の大きさが、よく分かる絵でした。書いた人は凄いと思います。イエス様が生まれることによって、今まで暗かった世界が光で照らされて、今まで必要だったロウソクが要らなくなるというのは凄いですし、希望の光というものはいいものだなと思いました。
感想2)宗像先生の説教をきき、和解についてもよく知ることができました。色々な人たちと和解するにも限界があること、人を理解し受け入れること、人を許し自ら引き受けることが大切であり、実践すべきことだと学びました。和解の道を自ら生み出し、周りの状況に支配されずこれから努力しようと思いました。
感想3)人と人との和解というのは、難しいものだと思う。自分の体験談というよりかは観察していて思ったが、男子同士のけんかは結構すぐに仲直りする(というより何事もなかったようにもとの関係に戻っている)。しかし、女子同士のけんかは意外と長い。下手をするとけんかしたまま離れていくこともある。仲直りというのはなかなかしづらいけど、受け入れるということを忘れずに覚えておきたい。
感想4)光と闇は、多くの宗教文化に認められている表象モチーフだったと知った。聖書の中では、夕べから朝になると書かれていて、どうしてだろう?と思っていたが、理由が分かった。人は闇が怖くておそろしい、だから人は光(神)を求める。だけど、光の中だけにいたら、光の有難さや尊さを忘れてしまう。闇の中だけにいたら、心が真っ暗になって希望や自由を忘れてしまう。光と闇はどちらも同じだけ大切なものだと思う。人は夜の中で光を焦がれ、光の尊さを知り、また日が沈む。この考え方が私は好きだ。