チャペルのひびき

もし愛がなければ

 年度最後のチャペルに選ばれた聖書の言葉は「愛」の章句。私たちの学園の一年間は、愛に満ちたものであったのだろうかと考えた。自分を振り返る限り、愛の欠如を思わざるを得ないのだが、しかし、自分に与えられた多くの支えに気がつく時、やはり愛に満たされた一年であったと、感謝の思いが湧いてくる。チャペルの後、多くの学生たちの表彰、また奨学金の授与式が行われた。見えない一人ひとりの努力と成果を皆で祝った。(大澤 秀夫)

Ⅰ.チャペル・アワー
説教 「 愛はなぜ強いか 」 学長 鈴木 佳秀 先生
20140124チャペル・アッセンブリ・アワー

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
2013年度後期エッセイ・コンテスト授賞式
2013年度ケーリ・ニューエル奨学金授与式
2013年度学生年度内表彰式
2013年度後期資格取得奨励奨学金授与式
20140124チャペル・アッセンブリ・アワー

参加学生の感想
感想1)今日のアッセンブリ・アワーのエッセイコンテストの受賞者の話を聞いて、あの震災の日のことを思い出した。私はあの時何もできなかったのに、受賞者の方は募金活動をしていてすごいと思った。しかし、被災地の方のことを思うと憐れみや同情でしかなかったのだと思うと言っていて、私は何もできなかったのに、受賞者は募金活動をしたのに、そういう事を思っていて、自分の行動力のなさに恥ずかしくなった。私も今度からこういう事が起きたら積極的に行動していきたいと思った。
感想2)同級生が資格取得の賞を受賞していたので、私も学習を頑張ろうという気持ちになりました。英検準1級又はTOEIC730点を来年度終わりまでに取得したいと思います。菅野君のエッセイは、東日本大震災へのボランティアに対する思いがよく伝わる作品で、心を打たれました。未だに、被害にあった地域では震災からの復興が続いています。自分にできることは何か、よく考えてそれを実行したいです。
感想3)最後のチャペルアッセンブリ・アワーと思うと、これまでのチャペルアッセンブリ・アワーがどれほど大事かということを感じてきました。そして、1回目のチャペルアッセンブリ・アワーからもうすぐで1年経つと思うとこれまた早いなと実感します。これからもできる限り、この授業に出席できたらと思います。エッセイコンテストの発表で忘れていた東日本大震災の辛い事実を知りました。自分もこのことを忘れないで感謝の気持ちを伝えていきたいです。
感想4)学長のお話の中に出てきたパウロのセリフ「一人ひとりにそれぞれのたまものがある」という言葉には、壮大さが感じられました。目、鼻、耳、頭、足など、現代の私たちから見れば当たり前のようなことも、昔は神から与えられた神秘的なものだったのだと知りました。また、この「たまもの」は最高の道、愛なのだとパウロは述べていました。私がこの言葉を聞いた時、人を思う感情をさしているのかと考えました。男、女という性別がある人間だからこそ抱く感情なのだ、と。しかし、パウロは「神なしには愛はあり得ない」と述べていました。人間を認め互いに尊重する前に、まずは男と女という性別を与えた神を敬え、そういわれている気がしました。現代の私たち人間は神に感謝していないのだなと改めて考えさせられました。