チャペルのひびき

若木に姿に自らを重ねながら

爽やかな五月の陽の光のもと、新入生を覚えての植樹記念礼拝として戸外で守ることができました。幹も枝もか細いけれども、これから根を張りつつ、ゆっくりと、しかし確実に成長してゆくであろうこの若木に、一人一人が、自分の成長を重ねながら、学生生活を送ってほしいと思います。「神を敬い、人と相和す」敬和の精神を心の中にたえず反芻しながら。教室に戻ってからのアッセンブリ・アワーにおいては、今年度よりアジア史を担当してくださる、木下光弘先生が、中国の内モンゴルの少数民族の素敵な衣装をまといながら、ご自身とキリスト教との不思議なご縁について、また、同時に奥深い仏教に対する思いを、ユーモアをまじえつつ、優しい言葉で語ってくださいました。深い学識を持ちつつ、人間を超えた存在に対して謙虚な心をお持ちになっておられる木下先生を本学にお迎えできたこと、まことに幸いに思います。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー
説教「時が巡り来れば実を結び」 宗教部長 下田尾 治郎 先生
20150508チャペル・アッセンブリ・アワー1
20150508チャペル・アッセンブリ・アワー2

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話「キリスト教と木下」 専任講師 木下 光弘 先生
20150508チャペル・アッセンブリ・アワー3

〈参加学生の感想〉
感想1)まずみんなで外に行って植樹式をしました。毎年、新入生が入ると植樹式をしているそうです。今日、植えた木が少しずつでも成長して大きな木になるといいなと思います。私もその木のように成長できるように大学でいろいろなことを学んでいきたいと思います。
感想2)今年植えられた私たちのユリの木はまだ細かったが、前年までに植えられたものを見ると年を重ねる度に太くなっていく様子が見られた。私たちが卒業するまでにどれ程大きくなるのだろうか、支柱は外されるだろうか、この広い中庭の緑が更に深くなっているだろうかと思いながら土をかけさせてもらった。私もユリの木のように最初はか細くても少しずつたくましくなっていきたい。
感想3)植樹式はとても天気に恵まれ、さわやかな時間をすごすことができた。これからの大学生活、きっと苦しいことがあると思うけれど、恵みが与えられるまで、冬の木のように確信を持って待ちたいと思う。人を知るために宗教を学ぶというのは大切なことであり、また、改めて宗教はおもしろいなと感じた。
感想4)木下先生のお話はとてもおもしろかったです。私の今までのイメージだと1つの宗教だけを信じるのが普通だと思っていました。でも木下先生はチベットやモンゴルが好きで現地の人たちは仏教を信仰している人が多いので仏教に興味があって学んでいるし、キリスト教にも興味があるそうです。そういういろいろな宗教に興味をもち学んでいる人もいるんだなと思いました。
感想5)仏教を重んじてきた環境の中でキリストに触れていく様子を聞いていて面白かった。その中で縁(因果)を感じていくことは素晴らしく感じた。私は恐らく仏教徒だが、その中でどうキリスト教を見ていくか、考えていきたい。