チャペルのひびき

限りある人生の時間を正しく用いること

チャペル・アワーでは、山﨑ハコネ先生(共生社会学科長)が、ルカ福音書13章22~30節に記された主イエスの言葉について、丁寧に説き明かしてくださいました。主イエスは、「狭い戸口」から入るように勧められます。狭い戸口から入るとは、主イエスより託された自らの人生においてなすべきことを、後回しにすることなく、全身全霊を込めて取り組んでゆくということでしょうか。聖書は、そのような狭い戸口に入りそこね、後悔する人がたくさんいることを告げています。人は、無限の時間を人生として与えられているのではないこと。今なすべきことを、後回しにせず、与えられた限りある時間を生かすことの大切さを、ハコネ先生は、主イエスの言葉を通して教えてくださったように思います。
引き続く、アッセンブリ・アワーでは、新潟県国際交流協会からの委託事業として、国際交流ファシリテーターとしての働きを担ってくださっておられる学生さんたちから、その活動について詳しく報告を聞く機会を与えられました。小・中・高生が、世界で起こっていることについて、世界の文化について、より深い理解を得られるようにとの活動ですが、そのことを通して、ファシリテーターとして関わっている自分たち自身も、世界についてより深く知ることのできる貴重な機会が与えられたとのことでした。このような平和が損なわれる時代だからこそ、この活動に携わる学生が一人でも増えてほしいと願います。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「狭い戸口」 教授 山﨑ハコネ 先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「国際交流ファシリテーターによる発表」

<参加学生の感想>
感想1)ルカによる福音書13章22~30節のお話を聞いて、時間は無限にある訳ではないので、やれること、やるべきことはできる時にやって、タイミングを逃さないようにしたいと思った。国際交流ファシリテーターの方々の発表では、世界の問題について分かりやすく学ぶことができる活動は、とてもすばらしいと思った。小・中学生のころは世界の問題について考える機会がとても少なかったり、興味を持つことがなかなか難しいけれど、ワークショップを通じて興味を持ったり、教えたりすることができるのは、将来に役立つと思う。
感想2)チャペル・アワーでは貴重なお話を聞かせていただきました。神さまは常に門を開いていてくださっていると思っていましたが、神さまは私たちを愛してくださっているが故に門を閉じることがあると知ることができました。時間は何事においても常に有限であり、大切にしなければならないことを実感しました。アッセンブリ・アワーでは、国際交流ファシリテーターについて知ることができました。詳しい説明を聞けたことで、どのような活動をしているのか、自分たちもワークショップを体験したことでより実感できたと思います。子どものころからさまざまな国際的な問題を知ることはとても大切なことで、それをお手伝いできる国際交流ファシリテーターの活動は、とてもすばらしいものだと思いました。
感想3)アッセンブリ・アワーの今週のことばである「心を入れ替えて子どものようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。」という言葉が印象に残った。この言葉の「天の国」は心が幸福を感じている状態を指し、子どものような好奇心や偏見や先入観のない心を持っていないと幸福に気づくことができないということだと私は思いました。子どものころが懐かしいと感じたり、あのころに戻りたいと思うのは、幼い時が幸せなことばかりだったのではなく、小さなことで幸せを感じることができていたからだと思った。今、子どものような心を持つことができれば、小さな幸せに気づくことができると思う。