学部・学科ブログ

2023年「朱鷺杯」中日友好大学生訪中団に参加しました!

 9月5日から9月12日まで敬和学園大学の共生社会学科の学生3人が中国への一週間の短期留学に参加し、北京・成都・上海の三都市を巡りました。今回の短期留学は中国総領事館が主催した「朱鷺杯」中日友好大学生プレゼンテーションコンテストに参加し、特別賞を受賞したことによって中国渡航の機会を得たことによるものです。

 北京編(報告者:熊谷)

 9月5日の午後から9月8日の午前まで北京に滞在しました。6日の午前には世界遺産にも登録されている紫禁城へ向かい、東京ドーム約15個分の広い敷地内をガイドさんの説明を聞きながら案内してもらいました。最も印象的だったお話は、15世紀始めから建てられているという事です。15世紀というと日本では室町時代まで遡ることになり、補修されているとしても戦国時代から現代まで建物を維持し続けることは容易な事ではなく、中国の古い歴史を語る上で改めてその偉大さを知ることができました。

 午後には、北京汽車藍谷グリーンエネルギー科学技術会社へ向かい、中国で作られる自動車の歴史や特徴を聞き、更に実際に新型の自動車に乗車させてもらいました。日本でも多くの自動車が生産されており、日本の重要な産業となっていますが、中国もより環境に着目した自動車を開発し、これからの生活の為に日々研究していることを知ることができました。

 7日は午前に中国国家博物館を見学し、中国の古い歴史を学んだ後、天安門広場を観光しました。中国国家博物館は全てを見て回るには2時間以上かかるほどスケールがとても大きいものでした。ここでは、主に中国の歴史を学びました。紀元前から近代までを学びましたが、その長い歴史を学ぶことによって、改めて中国という国の歴史の深さに驚きました。歴史が苦手な私でもつい見入ってしまい、中国の歴史に触れるよいきっかけになりました。

 午後には北京大学で在学生と交流しました。お互いに用意していたプレゼントを交換して、伝言ゲームをして仲を深めた後、会話を交えながら広い校内を散策しました。私は言語の壁に不安を感じていましたが、北京大学の学生は日本語のレベルが高く、難なく日本語で会話をすることができたのでびっくりしました。特に日本のアニメの話題で盛り上がったことがとても嬉しかったです。異国の地で友達ができたことは大きな自信になりました。夜は、王府井歩行街(おうふせいほこうがい)を散策しました。あっという間に時が過ぎてしまう程に煌びやかな街並みでお店が沢山あり、お土産の購入には困らない充実した夜でした。

 8日は午前に世界遺産にも登録されている万里の長城を訪れました。写真でしか見たことが無く、実際に目の当たりにするとその大きさに息を飲む程でした。階段の一段一段が大きかったり、逆に小さかったりと、気を抜くと踏み外してしまいそうになりながら上りました。午後に移動を控えていることもあって、全てを歩くことはできませんでしたが、世界遺産を肌で感じることができた貴重な経験になりました。

 

 成都編(報告者:鎌田)

 9月8日夕方から9月10日午前まで成都に滞在しました。成都では、成都パンダ繁育研究基地、成都武候祠(せいとぶこうし)、錦里古街(きんりふるまち)、宽窄巷子(くあんざいあれい)、杜甫草堂(とほそうどう)を訪れました。

 8日は、夕方ごろに成都に到着し、9日は朝早くにホテルを出発して、成都パンダ繁育研究基地に行きました。混雑緩和のため朝早くにホテルを出発しましたが、現地に到着した時には多くの観光客で賑わっていました。普段の休日で朝早くから多くの観光客が観光地にいるという光景を私はなかなか見ることがなかったので、改めて中国という国のスケールの大きさを肌で感じました。園内では大人のパンダやレッサーパンダが生活している様子を間近に見ることができます。また少し離れた建物の中には、小さくてかわいい赤ちゃんパンダがいて、日本では見ることができない貴重な赤ちゃんパンダを見ることができました。赤ちゃんパンダを見るには並ぶ必要がありましたが、割り込みなどのモラルに反する行動をしている人をおらず、非常にマナーの良い場所だなと感じました。

 パンダ繁育研究基地で一番驚いたことは、遊園地のような感覚を得たということです。実際の遊園地にあるようなジェットコースターなどのアトラクションがある訳ではないですが、パンダしかいないにもかかわらず、遊園地で遊んだような満足感があったということです。そう感じた要因の1つとして充実したグッズを挙げることができます。訪れた人がパンダを見て終わりではなく、数多くのグッズを集めるためにまた来たいと思うのではないかと分析しました。

 パンダに癒された後は、成都武候祠を訪れました。この場所は、三国志で有名な諸葛孔明や劉備などを祀っている成都の有名な観光スポットです。有名な人物から日本ではあまり馴染みのない人物まで多くの方が祀られています。時代ごとに区切った展示が、初めての人でもわかりやすく理解できるように工夫されていました。博物館室内にとどまらず室外でも展示されているため、歴史上の人物一人一人かなり大きくリアルに祀られており、遠くからでも当時の着物の様子や表情を観ることができるようになっていました。このような展示方法は日本の歴史博物館ではあまり見ないので、非常に面白い仕組みだと感じました。その後は、錦里古街で自由観光をしました。休日でかなり混んでいましたが屋台のごはんや飲み物を買ってゆっくり過ごすことができました。日本の商店街に似ていて、日本で馴染みのスターバックスなどの私が知っているお店もたくさんありました。夜には宽窄巷子では、熊谷と鎌田の二人でゲリラダンスに参加してとても思い出深い3日間となりました。

 

 10日は、午前に杜甫草堂を訪れました。前日に訪れた成都武候祠とは異なり、多くの自然が広がっていました。SNS映えしそうな風景だったので、つい多くの写真を撮ってしまいました。

 成都を訪れて感じたことは、パンダを地域の観光資源として惜しみなく売り出していることです。空港をはじめ、まちの至る所にパンダの看板やパンダ関連のグッズがありました。このことは他の中国の都市と比較して、改めて成都でのパンダの露出量が圧倒的に多いことの気づきました。私たちが学ぶまちづくりで地域にある資源を大切にして、それをいかに活かしていくのかを学んでいるので、成都の取り組みはとても参考になりました。

 

 上海編(報告者:後藤)

 

 9月10日夜から12日まで上海に滞在しました。 

 まず、11日の午前中に上海外国語大学の学生と交流をしました。交流した学生はみな日本語を学んでおり、私たちが普通のスピードで会話をしても話が途切れることはなく、中国の教育レベルの高さに非常に驚きました。彼ら・彼女らの中にはこれから日本への留学を控えていたりもう留学に行ってきた学生も多くいたため、積極的に現地へ赴いて学ぶ姿勢と意欲に自分も見習わなければと身が引き締まりました。また、上海外国語大学の敷地内には言語博物館もあり、世界の言語や中国語の成り立ちを学ぶ資料や体験型の学びが数多くあったため、とても勉強になりました。 

 午後には中国のエンタメ配信サービスで唯一の黒字企業である会社へ訪問をし、社内見学を行いました。「唯一の黒字だから昔からある会社なのだろう」と思いましたが意外にもまだ歴史は浅く、立ち上げから5年ほどだと聞きとても驚きました。廊下には数えきれないほどのトロフィーや賞状があり、その中には日本から送られたトロフィーもありました。歴史の長い中国においてもこのように新しい会社が出てきていることがとても新鮮でした。 

 夜には南京路という屋台街を散策しました。この場所は上海でも最も有名な場所ということもあり観光客が非常に多くて大変な混雑でした。お店のイルミネーションや川に映った夜景は、非常に幻想的で思わず見惚れてしまいました。夜景を見た後はお店を散策し、日本ではなかなか見ることのない商品に興味を惹かれました。12日は朝早くにホテルを出発し、帰路につきました。お昼過ぎには日本につき、無事に帰路につきました。

 

 感想 

 私は、今回の中国研修を通して中国に対するイメージが大きく変わりました。渡航前はニュースでも取り上げられていたように日本に対する中国の意見は厳しく、中国を訪れた際に差別に直面するのではないかと恐怖心がありました。しかし、いざ中国を訪れてみると親切な人が多く、現地の人ともすぐに打ち解けることができました。今回の研修で最も印象に残っていることは北京大学の学生と仲良くなったことです。お互いのことを全く知らない中でも、オリエンテーションを通して打ち解けたことで沢山の刺激を受けました。これからの生活では、先入観で物事を判断するのでは無く、まずは行動して良い刺激を得るものにしていきたいと思いました。(熊谷)

 今回の中国研修を通して感じたことは、観光地での外国人の観光客が少ないということでした。研修中に様々な観光地を訪れましたが、そのほとんどは中国人の観光客で賑わっていました。訪れたときは外国人観光客を見かけないことに対してあまり疑問を持ちませんでしたが、帰国してから振り返るとまだ中国国内の景気が良いのではないかと考えました。そのため中国国内のはツアーは充実していて、実際私たちも観光地でも何度も中国人のツアー団体を見かけました。この現状からもっと海外向けのプログラムを充実させて、新潟を始め日本人が訪れやすいプログラムをつくれば、中国の観光分野のみならず双方の交流促進にもつながるではないかと感じました。(鎌田)

 今回の中国研修を通して新しい発見や気づきをたくさん感じることができました。大学では福祉やまちづくりを中心に学んでいて国内ことを知ることはありますが、なかなか海外のことに興味を持つことはあまりありませんでした。しかし、中国への渡航が決まり色々と調べていく中で最初は不安な気持ちでしたが、だんだんと楽しみな気持ちへ変わり最終的にはどんな素敵な体験ができるのだろうとワクワクした気持ちで心を躍らせていました。渡航前は中国の方に対し「言葉が強くて高圧的で何だか怖そう。」と恐怖心を抱いていましたが、案内してくださった総領事館の方をはじめ現地ガイドの方やレストランの方がとても優しく接してくださり、いい意味で中国のイメージが覆されました。(後藤)

 最後に、在新潟中国総領事館のみなさまへ。

 朱鷺杯中日友好大学生プレゼンテーションコンテストへの招待、そして渡航の機会をくださり誠にありがとうございました。中国への訪問は、私たちにとって生涯に残る素晴らしい経験となり、中国の歴史、文化、そして中日平和友好条約の重要性についての理解を深めることのできる国際交流の場となりました。また訪問中、素晴らしい風景、美味しい料理、そして素晴らしい人々に出会い、友情が育まれました。これらの経験は私たちの未来においても大いに役立つことになると思います。中日友好の大切な一環として、今後も友好関係の発展に貢献していきたいです。本当に、ありがとうございました。谢谢!!

 

(共生社会学科4年 後藤美有、鎌田逸希、熊谷悠星)

 

 

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