2003年9月26日号
東京の大妻女子大学での集中講義に、9月上旬のやく1週間をあてた。新発田に戻ってくると、まわりの田園のイネが黄ばんでいた。立ち並ぶ高層ビルの石壁とそのあいだを無言で行く人間の群れを眺めてすごした1週間の...
東京の大妻女子大学での集中講義に、9月上旬のやく1週間をあてた。新発田に戻ってくると、まわりの田園のイネが黄ばんでいた。立ち並ぶ高層ビルの石壁とそのあいだを無言で行く人間の群れを眺めてすごした1週間の...
日本キリスト教団五泉教会の藤田基道牧師からお便りをいただき、教団の『新潟地区ニュース』に原稿を、というお求めをいただきました。さっそく、「新発田に招かれて」という題で次のような文章を書いてお送りいたし...
北越の地に移るについて、知友諸氏に転居通知を出した。敬和学園という名を見て、ただちに届いた返事のひとつは沖縄からであった。沖縄には親しい友人が多い。大学の集中講義やキリスト教の講演会、その他のことで何...
敬和学園大学の1年生はボランティア活動に一日を費やす。ある老人施設でのこと、指導教授の若い先生が、学生を一列に並べて、ご自分はその中央に立ち、ご老人たちを前にして讃美歌の合唱を行なった。ご老人たちも、...
台風10号が佐渡沖をとおり、日本海上を北海道の東にむけて去った。翌朝、散歩をしていると、濡れた空気のなかに、葵(あおい)がみごとな花をつけていた。白い花、紫の花、またその花弁の中心に深紅にちかい模様を...
7月9日は敬和学園大学のボランティア・デイであり、一年生は12組に分かれ、担任の教員が付き添って、各地に散った。各地といっても主に新発田市にある保育園、幼稚園、デイサービス・センター、知的障害者通所授...
七夕の日の早朝に、信州・小諸で、ある農業指導者が91歳の天寿を全うした。知らせをうけて、告別式で「お別れの言葉」を述べるべく、13日(日)には小諸まで往復した。久しぶりに仰ぐことを楽しみにしていた浅間...
赴任して、戸惑うことがいくつかありました。事務的な仕事では、そう困ることはありませんでしたが、ただそれはこちらがそう思うだけであって、ほんとうは事務方には、ずいぶんと迷惑をかけたことでしょう。わたしが...
6月のある朝、新発田の町を散歩していて、満開の合歓木(ネムノキ)を一本みつけた。あるお宅の庭の木で、この町では、ほかでは見ていない。それを見つけたとき、とつぜん秋田の海岸、象潟(きさかた)という地名が...
むかしアメリカでいっしょに学んだことのある韓国人の男が、あるとき東京に来た。ホテルから連絡があって、いっしょにメシでも食おうや、ということになった。韓国へいちじ里帰りしていたが、これからまたアメリカヘ...