学長室だより

オレンジ会~敬和のありがたき応援団

6月20日にオレンジ会の総会が4年振りに対面で開催されました。会長の髙澤大介菊水酒造社長からは、「オレンジ会は敬和学園大学のサポーターです」とのありがたいお言葉をいただきました。オレンジ会の会員の方々からは、「地域学入門」や「地域学」の講義や企業見学でご協力いただいているほか、本学で学ぶ留学生や留学に出かける学生の支援もいただいています。コロナ禍で困窮する学生たちにも即決で支援をいただきました。昨年度は夏期デンマーク留学研修に参加する学生のために髙澤会長と新発田建設社長の渡辺明紀幹事長から出発式を開いていただき、奨学金を頂戴しました。就職面でも多くの卒業生を採用いただいています。このように恵まれた大学は日本全国を探しても、他にないでしょう。

オレンジ会会長の髙澤大介菊水酒造社長(右)と金山愛子学長(中央)とオレンジ会幹事長の渡辺明紀新発田建設社長(左)

オレンジ会会長の髙澤大介菊水酒造社長(右)と金山愛子学長(中央)とオレンジ会幹事長の渡辺明紀新発田建設社長(左)


 

オレンジ会発足の経緯をたどると、北垣宗治初代学長が米国アイオワ州オレンジ市にあるノースウェスタン大学のヴァンダウェルフ教授と「キリスト教主義教育の理想に関して意気投合した」ことから、両大学の交流が始まりました。1991年夏には7名の学生が夏期留学に参加しています。1992年には近寅彦新発田市長(当時)、二階堂馨新発田市議会議長(当時・現市長)と10数名の新発田市民を北垣先生が率いてオレンジ市とノースウェスタン大学を訪問して、旅の仲間を中心にオレンジ会が発足し、新発田市は1995年にオレンジ市と姉妹都市協定を結びます。オレンジ市はオランダからの移民が築いた町で、今でもオランダの伝統が息づいています。イギリス史的には、17世紀の名誉革命(無血革命)により社会を安定させたのが、メアリ2世とウィリアム3世夫妻で、ウィリアム3世はもともとネーデルラントのオレンジ(オラニエ)公でした。オレンジ市の名はこの王にちなんでいますし、本学の学食オレンジホールもそこから命名されました。パンデミック直前に、6名の学生がノースウェスタン大学へ短期留学に出かけた際も、オレンジ会から支援をいただきました。高澤会長は、若いうちに海外へ出ることが大きな実りになると考えておられます。”Think globally, act locally and globally.”ですね。(金山 愛子)

昨年の夏期デンマーク留学研修の前に出発式を開いていただきました

昨年の夏期デンマーク留学研修の前に出発式を開いていただきました