学長室だより

「命こそ宝(ヌチドゥタカラ)」

6月5、6日にキリスト教学校教育同盟の総会が沖縄キリスト教学院大学で開催されました。敬和学園大学は沖縄キリスト教学院と2018年に教育・学術交流に関する協定を結んでおり、今の大変な時期を共に乗り越えようと祈り合うことができればよかったのですが、オンラインで参加しました。金永秀学長による開会礼拝や、日本聖公会首座主教で沖縄教区の上原榮正主教による講演「命こそ宝(ヌチドゥタカラ)」により、現在の日本や世界の厳しい状況にあって、沖縄にキリスト教学校が集まり、それぞれの建学の精神を掲げて教育にあたる意味を再考することができたと思います。上原主教は日本と米国により課せられた沖縄の苦難の歴史を事実に基づき紐解いてくださいました。その講演を聞き、私たちは沖縄に関して知らないことが多すぎると感じました。日本政府は、今年4月に武器輸出目的を「救難・輸送・警戒・監視・掃海」に限っていた「5類型」の制限を撤廃し、協定を結ぶ17カ国への殺傷能力のある兵器輸出を可能にしました。0から1への道は遠くても、いったん1になれば、すぐに2になります。辺野古沖での転覆事故を受けた文部科学大臣によるこの平和学習が教育基本法違反であるとの決定は記憶に新しく、平和を語ることを委縮させる圧力が感じられます。学生の命の安全を守りながら、若い人たちが戦争によって誰かの命を奪うことも、誰かに命を奪われることもない世界を作るためには歴史と事実を知らなければなりません。現地に行かなければ分からないことを学ぶため、そして沖縄を知る人を増やすために協定を結びました。双方の大学で半年から1年間の国内留学が可能です。今後はジョイントの海外留学プログラムの道も探っていきたいと考えています。(金山 愛子)

 

2018年の沖縄キリスト教学院との交流協定締結式