学長室だより

創立25周年記念講演会

山の紅葉が平地にも降りてきて、進入路の並木を始めキャンパスの木々も紅葉しています。
敬和学園大学は今年で創立25周年を迎えています。これもひとえに在学生・保護者の皆さまをはじめ、地域社会の皆さま、大学関係者の皆さまの熱心なご理解・ご協力・ご支援の賜物です。深く感謝を申しあげます。
創立25周年記念講演の第一弾として、4月10日に聖学院大学前学長の姜尚中氏による新入生歓迎公開学術講演「悪と愛について」を開催し、その第二弾として6月6日に日本教育学会長の藤田英典氏による「現代の教育課題と学校づくりの指針」と題した講演と、県立高校・私立高校・公立中学で活躍中の本学の卒業生の英語教師によるシンポジウムを開催しました。
10月17日にはその第三弾として、「戦後70年-今あらためて『歴史認識』を問う」と題したシンポジウムを大勢の聴衆の下で開催しました。第一部では、本学の藤野豊教授が「日本はなぜ侵略戦争を反省できないのか」、木下光弘専任講師が「『植民地化』された内モンゴルを考える」、丸畠宏太教授が「ドイツはナチスの時代をどう語ってきたか」、山﨑由紀准教授が「アメリカは日系人強制収容と原爆投下にどう向き合ってきたか」と題して短時間で問題点を適切に指摘したプレゼンテーションをしました。第二部では聴衆の鋭い質問に各講師が的確に答えた質疑応答を通して近現代史について深く考えさせられました。参加者には本学の講演等から編集された教育理念の根幹を示す創立25周年記念誌『リベラル・アーツとは何か』が配布されました。(山田 耕太)