キャンパス日誌

宮城県気仙沼市でのボランティア活動

深夜出発の車中泊+1泊2日で、学生・教職員の3人で、宮城県気仙沼市大島に行ってきました。東日本大震災の漁業復興のお手伝いのボランティア活動です。
夜11時前に出発して翌朝6時前に岩手県一関市の道の駅に集合。一緒に活動するのは、敬和学園大学が昨年夏に行った岩手県宮古市での現地活動で知り合ったボランティアリーダーの方を中心に集まる仲間たちです。
震災から1年半。町は随分落ち着きを取り戻しているように見えますが、気仙沼の港の付近はまだまだ津波で負った深い傷が色濃く残っています。

 

気仙沼の港から大島へはフェリーに乗って20分ほど。とても近いのに、橋がかかっていないために、震災直後の復旧が非常に遅れた地域です。それでいながら(あるいはそれだからこそ)、大島の漁師さんたちは、自分たちの受けた被害のことはそっちのけで大島全体の復旧のために大変な努力を続けて来られました。ひとたびボランティアが入るようになってからは、その漁師さんたちの指示を受けて、的確に支援活動を行うことが可能になったと聞いています。そして、地元の方たちとボランティアを続けて来られた方たちの間にも、また深い絆が生まれました。
大学の学事暦が非常に忙しくなり、敬和の私たちが大島に行ったのは、まだ今回が2回目です。
牡蠣や帆立の養殖が主産業の大島ですが、一軒の漁師さんが津波で失った養殖帆立は5~60万個にも及ぶそうで、一見穏やかに見える大島も、元の生活に戻るにはまだまだまだまだ人手が必要です。

 

私たちも帆立の稚貝の選別をしたり、養殖用の筏の重りとなる砂利袋を作ったり、小さな力ですが、お手伝いをしてきました。

 

漁師さんが漁のために使っていらっしゃる船で、早朝、大島一周のクルージングをしていただくという、大変贅沢なお楽しみ付きでもありました。

敬和では体育の日にも授業があり、長い連休の活動という訳にはいきませんでしたが、それでも充実した時間でした。繰り返しとなりますが、それぞれの被災地でまだまだ多くの人手が必要とされています。

 

 

敬和の皆さん、地域の皆さま、良かったら次は一緒にいらっしゃいませんか?被災地はいずれも非常に美しい土地です。作業だけではなく、心に残るものがきっと沢山できると思います。 (英語文化コミュニケーション学科准教授 山崎由紀)

 

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