チャペルのひびき

神さまのご計画のもとにある人生 

前期最後のチャペル・アッセンブリ・アワーは、金山愛子学長先生が、ご自身の歩みに触れながら、一人ひとりの人生が神さまのご計画のもとに置かれていること、一人ひとりの人生は神さまの愛によってデザインされていることをお話しくださいました。神さまのご計画のもとに置かれている人生とは、運命論的なものでは決してなく、個々人の選びと決断がかかわっていることも大事なことです。そのような仕方で、織りなされてゆく人生は、その人だけが歩むことのゆるされる唯一無二のかけがえのないもの。また、そのようにして導かれてゆく一人ひとりの人生は、世界に対する神さまの大きな計画、「神の国」の建設の中で大きな役割を担っていることを聖書は伝えています。「神の国」とは、神の愛と恵みのもと、誰一人としてなおざりにされることなく大切にされるような社会、千々に分断され、敵対しあう者たちに和解がもたらされ、異なる者たちが違いを認め合い支え合いながら共生してゆくような社会と言い換えてもよいでしょう。皆さん一人ひとりは、そのような社会の建設のために神さまのご計画のもとに本学に招かれているのですね。これから後期のチャペル・アッセンブリ・アワーが始まります。この時間をとおして、人生に指針を与え、長きにわたり支え導いてくれるような珠玉の言葉の数々に出合われますよう願ってやみません。(山際規子先生のご体調により延期された敬和クワイアによる発表会は、9月29日に行われます)。(下田尾 治郎) 

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「神様のデザイン」 学長 金山愛子 先生

<参加学生の感想>
感想1) 私はチャペル・アッセンブリ・アワーのお話を聞いた中で、「神さまが一人ひとりの人生をデザインされておられる」と話されていたことが一番印象に残りました。金山学長先生のお話から、日々の何気なく送っている生活が神さまによって計画されている人生なんだろうと思いました。私は正直、今の生活はあまり良くない現実に向き合うことがあるのですが、そのような現状の中にきちんと神さまが人生をデザインされておられるのだと聞き、「私の今の現実もこれからやってくる未来のために現在のさまざまな状況に向き合っているのかな」と思いました。
感想2) 社会の貧しさや不平等さは、時々、感じることがあり、自分は学校に通い、勉強をしているけれど、世界には勉強がしたくても学校に通えず、貧しい家庭のために働いている人がいて、いかに自分の環境が恵まれているかということを考えることがあります。けれども、私はその人たちのことを考えるだけで、その人たちの助けとなるような行動をしようとしたことがありません。先生のお話で、思いがあっても行動しなければ、人には伝わらないということがよく分かりました。考えるだけではなく、行動することを目指していきたいです。
感想3) 大学に入学してから、初めて出合った価値観がたくさんある。さまざまな人の話を聞くことで、自分だけでは想像もしなかった可能性が広がっていることを知った。それによって変わった考え方もあり、これは与えられた財産だと思う。しかし、機会を待つだけでは宝は与えられないとも考えている。自分が何か少しでも行動を起こすことで、神さまのデザインもついてくるのだろう。大学生活、特にリベラルアーツの中で、想像力や行動力を養いたい。