チャペルのひびき

主イエスにつながりながら 

チャペル・アワーをご担当くださったのは、新保恵子先生(日本基督教団新発田教会牧師)でした。自己の利益を最優先する風潮の現代社会の中にあって、私たちも、知らず知らずのうちに、自分の損得を尺度として、他者のことなど気に留めずに生きてしまいがちです。だからこそ、新保先生は、キリストにつながることが大切であると教えてくださいました。主イエスこそ、自分の利益を求めず、他者(私たち)のことを第一に考え、十字架の死に至るまで歩みぬいてくださった方。その方につながることをとおして、自身の人生において、他者との関わりの中で愛の果実を結実させてゆくこと。そのようにしながら、自己中心的な社会を聖化してゆくことが、私たちに求められているのでしょう。アッセンブリ・アワーでは、長きにわたり「子育て教育」のお仕事に携わって来られた横坂幸子先生(日本基督教団新潟教会員)から貴重なお話を伺うことができました。先生は、ご自身の生い立ちや今のお仕事を天職とされたご経緯などをご紹介くださりながら、子どもが生来持っている輝きを守ってゆくための子育ての意義とその困難さについてもお伝えくださいました。困難に直面した際には、現状を理解しつつ、ちょっと先を歩んでいる第三者の存在が大事になってくるとのこと。先生は、そのような方として、困難に直面する親御さんや子どもたちに寄り添ってこられたのですね。聖書の中では、主イエス・キリストもそのように、私たちに寄り添い手を差し伸べてくださる方として描かれています。差し伸べられたその手を握りしめながら(つながりながら)、私たち自身も、困難の中に置かれた方々に手を差し伸べる人となれたならと思います。校歌の歌詞の中に表わされているように、本学で学ぶことの意義は、そこにあると言ってもよいでしょう。(下田尾 治郎) 

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「その人は豊かに実を結ぶ」 日本基督教団新発田教会牧師 新保恵子 先生  

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「希望を持ち続ける力」 子育て教育相談員日本基督教団新潟教会員 横坂幸子 先生

<参加学生の感想>
感想1) 本日のチャペル・アワーでは新保恵子先生からお話をいただきました。「悪い木からよい実はとれない」ように根本に悪い行いをしていると、それがよい結果につながることはないのだと思いました。自分に何か嫌なできごとが起こった時には、その原因となる「悪い部分」が自分にあるかもしれないということなので、日ごろの行いを見直し、改善していきたいです。また、アッセンブリ・アワーでは、希望を持ち続ける力について、横坂幸子先生からお話をいただきました。今がつらくとも、少し先の未来には幸せが待っていると考えながら前に進み続けることが大切であると感じました。
感想2) 今回のチャペル・アッセンブリ・アワーをとおして、今現在問題となっている“子育て”についてとても身近に感じることができた。ご自身の経験談を踏まえてお話ししてくださってとても興味深く分かりやすかった。子どもたちを教育していく上で、特に暴力について興味を持った。してはいけないこととだめなことの線引きをしっかり教えなければいけない。今現在社会では、親の虐待や貧困が問題となっているが、全員が共に助け合うことでよりよい子育てができるのではないかと思う。私たちは、子どもたちの明るい未来のためにも不自由の少ない現代社会になるよう一人ひとりが意識して取り組む問題だと感じた。
感想3) 横坂先生のお話は、とても印象に残るものでした。犬に育てられた猫が、犬っぽくなったという最初のお話は、とてもおもしろかったです。お話の中で一番印象に残ったのは、「子どもとうまくいかなくても自分を責めないこと」という言葉です。これはとても大切なことだと思いました。人は反省することはもちろん大事なことだけど、自分を否定し過ぎるのは、自分にとってよくないことだと思います。常にポジティブに考え、小さいことは気にせずに、時には人のせいにしたっていいと思います。常にポジティブな人は、周りにもその影響を与えることができ、結局はいい結果になると思います。私も、自分を責めすぎずに、気楽に生きていくことを心がけようと思います。