チャペルのひびき

言葉との出会いに向けて

今年度のチャペル・アッセンブリ・アワー(C.A.H.)が始まりました。第1回目を池上彰先生を講師にお迎えした新入生歓迎学術講演会として持った後、第2回目は、新入生オリエンテーションのプログラムの中に組み込む仕方で行うことがゆるされました。チャペル・アワー(礼拝)においては、ルカ福音書に記されたイエスの言葉を基に、人種的に異なる者に対するヘイトクライムが横行し、人間が他者にとって鬼のごとき存在に容易になりうる時代にあって、「まことの人間として(隣人愛に)生きること」とはいかなることかを学びました。引き続くアッセンブリ・アワー(講演)においては、山田耕太先生(学長)が、パワーポイントを用いつつ、この新潟の地に敬和学園大学が建学されることになった歴史的由来について、また本学の旨とするキリスト教精神について、丁寧に教えてくださいました。C.A.H.においては、私たちの学び、生き方を方向づけるような多くの言葉が、聖書を通して、またお招きした方々を通して語られてゆくでしょう。C.A.H.を通して、一人ひとりの人生を長きにわたって支え導くような多くのよき言葉に出合っていただきたいと心より願っています。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「言葉との出会いに向けて」 宗教部長 下田尾治郎 先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「神を敬い、人に仕える」 学長 山田耕太 先生

<参加学生の感想>
感想1) 普段はあまり考えない大学名にもたくさんの由来があり、改めて、敬和学園大学はキリスト教を大切にしている大学なんだなと感じました。そして、新潟県内では唯一リベラルアーツ教育を取り入れている面にもとても魅力を感じました。いろいろな先生のお話から、隣人を愛することの大切さを学ぶことができ、今後の自分のためになる貴重な話を聞くことができ、とてもよい経験になりました。
感想2) 大学は自分で授業を決めて、自分ですべて行動し、責任をしっかり持たなければいけないことを学べるし、しっかり自分で独立して、時間を見て行動することができるようになると思います。高校までは、時間や日程まですべてが決められていたので、大学は自分がどれだけ行動するかで変わってくると思いました。できることを自分で探して、積極的に動いていけるように意識していきたいです。いろいろな先生方のお話が聞けて、勉強になりました。
感想3) キリスト教やリベラルアーツ教育の歴史を学び、敬和学園大学における学びについて知ることができたので、この学びを大切に勉学に励もうと思った。日本でキリスト教学について学ぶために多くの苦労があり、たくさんの人の努力のおかげで今の学びがあることを知った。政府が日本でのキリスト教教育を禁止したことによる影響は今の時代でも続いているのだと思った。
感想4) ずっと隣人愛とは近隣に住む人を愛することだと思っていた。しかし今日下田尾先生の話を聞いて、隣人愛はまず隣人がいてその人を愛するのではなく、愛すべき人がいてその人がよき隣人になるのだと分かった。そして隣人に人種の壁はなく、必要なのは愛する心のみだとも分かった。イエスの例え話はユダヤ人がするにはあまりにも失礼だと思ったが、それはそもそもイエスが人種差別をしていなかったことの表れだと思った。今も続く人種差別という行動は間違っているとイエスが伝えているように感じた。