チャペルのひびき

根を張ること

チャペル・アッセンブリ・アワーは、植樹記念礼拝として守りました。山田耕太学長先生が、スライドを用いながら、旧約聖書「ヨブ記」の「木には希望がある」との言葉から、心に残るメッセージを語ってくださいました。特に印象に残ったのは、木の幹の周りから雪が解けてゆくスライドでした。なぜなら、すっかりと葉っぱを落としている冬の間にも、しっかりと命をつないでいるからということでした。その際、大事なことは、根を地中にしっかりと張るということ。根をしっかりと張ることによって、どんな試練の中にあっても、希望をもって命をつなぐことができるのです。試練に遭遇し挫折を何度も繰り返しながら、私たちは生きてゆきます。でも、根を持つことにより、未来に向けて試練を乗り越えてゆくことができるのでしょう。大学時代は、学びにおいて、また、友や師との出会いや交わりを通して、また神さまの言葉によって、丈夫な根を育てる時期であることを心に留めていただきたく思います。今年度の新入生のために桜の木が植樹されてあります。その木のように、皆さんが豊かに成長されることを祈っています。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アッセンブリ・アワー 
説教 「木には希望がある」 学長 山田耕太 先生

<参加学生の感想>
感想1) 木についてあまり考えたことはない。今まで大きな植物の一つとしてしか認識していなかった。木は動植物と同じように生きていて、成長している。雪が解けるとき、木の周りがよく解けるのはあまり知らなかった。それに、地面の下にはあんなに力強い木の根があるとは思わなかった。学園にあるブナやユリノキのように、力強く生きてみたい。
感想2) 敬和学園大学では、入学直後に生徒が一本のユリノキを植え、その木と成長を共にしていることを知り、とても興味深い習慣だと感じました。自分で自身の成長を感じるのはとても難しいことなので、基準となるものや何か目に見える指標があればよいと常々感じていたので、この習慣は自分にぴったりだなと思いました。4年後卒業するときにはまだ小さな木であるかもしれませんが、実際これから社会に出るという時なので、ふさわしい大きさなのかもしれません。社会に出て働き、その木のことを忘れて知らず知らずのうちに成長し、そしてふと思い出したときに木を見たならば、自分が成長した過程を振り返ることができるというように、自分にとって大切な木となる予感がします。
感想3) 木は切られてもそこから芽を出し、また新たな命を生み出すという言葉を聞いて、木はたくましいなと思ったし、だから「木には希望がある」のかと思った。芽が生きていて水を吸えばまた芽を吹き、また芽が水を吸えば…と繰り返されるから、木は長く生きていられるのかと思った。私はこの大学でさまざまな学びや知識に根を張り、自分の木を育て、いずれ花を咲かせて、将来は太い幹にしたいなと思った。
感想4) 私は植物は誰かが世話をしないと生きていけないようなものだと思っていました。でも本当はそうではなくて、木もしっかり自分が生き延びるために知恵を使っているんだと思いました。人間によって切られたり、倒されたりしてしまっても、木は年月をかけて生き返っているため、木にはすごい生命力があるのだと再確認した。