チャペルのひびき

掘り下げてゆくことの大切さ

チャペル・アワーは、和田献太郎先生(キリスト教教育主事)がご担当くださいました。旧約聖書の「創世記」に記されたヤコブという人物に、また、ご自身の個人的な経験に触れられながら、「こだわりを持つ」ということについてお話しくださいました。こだわりを持つことによって、生きづらさを抱え込んでしまうことがある。けれどもその一方で、こだわりを持つがゆえに開かれてゆく人生の地平も存在する。一つの事柄が持つ多様な側面を掘り下げて考えてゆくことの意義について考えさせられました。アッセンブリ・アワーでは、非常勤講師の吉原悠博先生(吉原写真館館長)が、「エモいシバタ2022」とのタイトルのもとお話しくださいました。本学の位置する新発田という街の歴史と魅力について、貴重な写真の数々をとおして、またゆかりの人物たちのエピソードをとおして教えてくださいました。歴史の古層を掘り下げてゆくことをとおして、地域を見つめる眼差しの深まりを感じることのできた幸いな時間でありました。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「こだわりを越えて」 キリスト教教育主事 和田献太郎 先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「エモいシバタ2022」 吉原写真館館長 吉原悠博 先生

<参加学生の感想>
感想1) 僕も一つのことに対してこだわりを持つことがよくあります。今までそのことについて何も関心を持ちませんでしたが、今回のお話で過度なこだわりは人生を生きづらくすると聞いてから、考えを持ちたいと思いました。特に依存することと執着することに本人は一切の自覚がないという言葉が印象に残りました。一つのことに熱中しすぎると人生の壁にぶつかってしまうと聞き、不安を覚えました。そこから成長につなげることができますが、かなり難しいと知りました。こだわりを持つことの意味が何なのか、そして、自分がこれから先どういう生き方をすればいいか考えてみたいと思いました。吉原先生のお話を聞き、新発田の建物や歴史の人物など、いろいろなことを知ることができましたが、特に印象に残ったのが、写真の持つ力についてです。そこから、昔何が起こったのか、どんな場所なのか、いろいろ分析することができるのが、写真の一つの魅力なんだなあと感じました。来月にはフォトウォークがあります。写真を見る側がどういった関心を持つか、この建物はどんな歴史を持っているのかを意識しながら写真を撮りたいと思いました。
感想2) 吉原さんは、写真で新発田のよさを伝えていておもしろいなと思いました。新発田城の四季を見たり、歴史を知ることができました。今回の話を聞いて、新発田の知らなかった歴史を見ることができました。昭和10年に新発田大火というできごとがあったことを初めて知りました。15年くらい新発田にいるけど、まだまだ知らないことがたくさんあるなと思いました。与茂七火事に興味を持ったので、調べてみようと思います。写真で見るのと文字で見るのだと、だいぶ変わるなと思いました。実際に昔の様子を見ることができるのはワクワクします。
感想3) 私は写真を撮るのがとても好きです。地域学入門でも学びましたが、昔の古い写真が多く残っていて、それぞれの歴史を感じることができます。写真は、私たちが生きた証を残せる大切なものであり、思い出を振り返ることができるすばらしいものだと分かりました。あと少しでフォトウォークが始まるので、歴史を感じるものだけでなく、現代の今の写真も撮れたらいいなと思いました。