情報メディア研究所
国際文化学科に「情報メディア・コース」が開設されます
2019年4月から、国際文化学科に情報メディア・コースが開設されます。現在開設されている、「歴史探究コース」「多文化理解コース」「国際社会コース」の3コースに加え、情報メディアに関する諸領域を学び、ウェブや映像などの「発信力」を磨くコースとして、新たにスタートします。
2016年12月にスタートした情報メディア研究所のこれまでの成果を発展させて、学部教育の中に取り込んでいく取り組みです。研究所は、外部研究員と協力しながら、情報メディア・コースの発展に貢献します。
「情報メディア」教育の成果を、国際文化学科のコースに発展させます
「情報メディア」に関する科目は、これまでも国際文化学科で学ぶことができる「分野」であり、コンピューター実習だけでなく、理論系科目、コンテンツ制作、資格関連など、さまざまな科目を、学生たちは学んできました。具体的な成果もあって、たとえば、デジタル編集を用いた映像制作では、地域を取材した映像作品を多数制作し、過去には東京ビデオフェスティバルで入賞した作品も出ています。
学生制作の新発田市紹介の映像作品が「TVF2017アワード」40作品に選ばれました
このほかにも、ネットワーク技術、メディア産業、ソーシャルメディア、著作権などを理解するための科目、ITパスポートをはじめとする資格取得を目指す科目なども開講し、リベラルアーツ教育の一部として展開してきています。
卒業生もまた、アナウンサーやキャスターをはじめとして、情報メディア分野で活躍しています。テレビ番組に出演している卒業生だけでなく、新聞社、ラジオ局、IT関連企業、印刷会社など、「メディア」に関わるさまざまな業界で活躍する卒業生がいます。また同時に、大学でのメディアの学びを生かして、官公庁や民間企業に就職し、活躍している卒業生もいます。
【卒業生リレー・エッセイ40】~アナウンサーとして活躍する高井瑛子さん~
【卒業生リレー・エッセイ41】~アナウンサーとして活躍する坂元楓さん~
情報メディア・コースは、国際文化学科のコースとしてあらためてこの分野を位置づけて発展させることで、新たな学びの機会を提供し、新潟の情報メディア教育を底上げするものです。
「リベラルアーツ」で、メディアを幅広く自由に学べます
敬和学園大学の情報メディア・コースは、「リベラルアーツ」の自由な学びの一領域として、国際文化学科の中に設置されます。したがって、「技術を学び、資格を取る」だけの情報メディア教育とは、一線を画します。
たとえば、ドキュメンタリー映像の制作では、カメラによる撮影、デジタル編集の技術、といった「要素」だけでなく、幅広い関心や問題意識がきわめて重要です。情報メディアの変化を理解しつつ、未来社会をどのように構築するのかを構想できる人。これが情報メディア・コースの卒業生の理念型です。IT関連の資格対応を含めた実践的科目と共に、情報メディアに関する理論系科目、歴史、文化、政治経済、国際関係など、国際文化学科の自由な学びにより、メディアや社会課題に対する問題意識を高めます。
新コースの設置に向けて、以下の諸科目を開講する準備を進めています。デジタルコンテンツ、デジタルジャーナリズム、アニメ・ゲーム文化、データサイエンスなど、新潟の大学ではあまり注目されてこなかった領域を取り込み、それらをリベラルアーツ教育の中に位置づけます。Web技術やスマートフォンアプリ開発も、リベラルアーツの一部をなすと考えています。またさらに、時事問題の基礎的な理解の底上げも重視します。
ICTは現実社会とつながっている今、「技術を学び、資格を取る」だけの情報メディア教育ではなく、現実社会でICTをどう生かすか、地域社会をどう発展させるかを、教員、学生、そして、情報メディア研究所研究員、みんなで構想します。
履修できる科目例
コンピュータリテラシー、情報メディア論、デジタルジャーナリズム論、情報メディア演習、Web技術、情報セキュリティ、映像制作、視覚芸術論、情報メディア特論、海外メディア事情、デジタルコンテンツ制作、スマートフォンアプリ開発、サウンド表現・アナウンス実習、著作権法、情報法、時事問題研究、メディア英語、情報技術資格対策、アニメ・ゲーム文化論、広報・広告コミュニケーション論、メディア産業論、データサイエンス
※ 開講予定の科目を含みます。
「発信力」を高めます:端末の前だけで、学びは終わりません
映像制作を中心とした「実践」活動は、これまでも「アクティブラーニング」などの科目として単位化してきましたが、情報メディア・コースではこれをさらに強化します。
「伝える力」「発信力」を支える文章力、プレゼンテーション能力をはじめ、紙媒体・ウェブ・映像などの編集能力を高める活動を行います。以下のような活動に、コース所属のすべての学生が取り組むことにより、実践力を育成します。
また情報セキュリティに関するコミュニティ活動にも参加し、新潟県警サイバーボランティア、小・中学校での情報リテラシー講座の実施なども行います。
過去の活動例
- 山古志の棚田と錦鯉調査
- 「新潟県の名水」取材(新潟県と連携)
- SNSトラブルに関する小中高でのワークショップ(新潟県警などと連携)
- Youtube Liveでの学内ライブ番組「Keiwa Lunch」配信
- 新潟日報社本社メディアシップからのUstream配信「敬和×日報『Newsナビ』」(新潟日報社と連携)
- 情報セキュリティに関する地域活動
新潟工業高校でワークショップ「事例で考えるネットトラブル」を実施しました
Keiwa Lunch:毎週水曜日のお昼休み、敬和学園大学からYoutube Liveで配信(外部リンク)
「情報セキュリティワークショップ in 越後湯沢」に参加しました
対応資格が増え、情報メディア分野での「未来像」も広がります
情報メディア関連の実践的な科目が充実すると共に、対応資格も増えました。大学が独自認定するディプロマ・プログラムも履修しやすくなります。
また同時に、国際文化学科所属の学生は、中学社会、高校地歴・公民の教職課程を履修することもできます。教育のICT利用が広まる中で、活躍の可能性はさらに広まっています。
取得可能な資格・免許
- ITパスポート
- IPA情報セキュリティマネジメント試験
- マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS) Word
- マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS) Excel
- ニュース時事能力検定
- ビジネス著作権検定
- 中学校教諭一種免許状(社会)
- 高等学校教諭一種免許状(地理・歴史)
- 高等学校教諭一種免許状(公民)
対応ディプロマプログラム
- 地域経営プログラム ディプロマ
- 情報メディアプログラム ディプロマ
情報メディア研究所は、コースの展開を支援します
情報メディア研究所は、定期的な研究会、ワークショップの開催のほか、小学校・中学校・高等学校でのワークショップ開催支援、地域の8ミリフィルムのデジタル化プロジェクトなど、さまざまな活動を展開してきました。今後も、地域と大学を「メディア」軸でつなげる役割を果たすと共に、その成果を学生の実践活動にもつなげていきます。今後も地域の皆さんからのご支援、共同プロジェクトのご提案など、どうぞよろしくお願いします。