学長室だより

「ペンテコステのバラ~良き力に不思議に守られて」

敬和学園大学の庭に大倫の花を咲かせる芍薬

 

新潟教会の川村さんと守弘さんが学生の有志と大学の庭に植えてくださった芍薬(シャクヤク)が、見事な花をつけています。芍薬はドイツ語では、「ペンテコステ(聖霊降臨祭)のバラ」と呼ぶのだそうです。ペンテコステは、キリストの復活から50日目に弟子たちの上に聖霊(神の霊)が下ったことを記念する日で、50という意味があります。「聖霊」を理解するのは難しいですが、次の詩を読んでから、ふと風のそよぎのように感じる「良き力」なのではないかと思っています。この詩は、ヒットラー暗殺計画に加担して処刑されたドイツの牧師ボンヘッファーが獄中で書き、婚約者に届けられたものです。
   良き力に不思議に守られて、
   何が来ようとも、私たちは、心安らかにそれを待ちます。
   朝に夕に、神は、私たちの傍らに居てくださいます。
   そして新しいどの日にも、まったく変わることなしに。
獄中にいるボンヘッファーにとっては、婚約者や両親や友人たちの愛、家族との喜びの記憶、聖書の言葉をひっくるめた神の恵みの贈り物のことのようです。「どうかあなたがこの学園の中を歩いてください。そして聖霊を送ってください」と祈る時、私は風のそよぎのようなものをイメージしているように思います。そして、いろいろなことがありますが、神さまがちゃんと見ていてくださると感じることが多くなりました。先日青空と木の緑を見ながら青春映画『青空エール』の音楽を聞いていると、この学園の端正なたたずまいの中に確かに良き力が働いているように感じられました。その中で学生さんには、悩みはあっても、のびのびと今を生きてほしいと思います。(金山 愛子)