キャンパス日誌

【学生レポート】助け合うことで生まれる平和~8.6平和学習プログラムに参加して~

敬和学園大学はキリスト教主義の大学として、広島女学院や沖縄キリスト教学院と連携し、学生たちに平和について考える機会を提供しています。
広島に原爆が落とされた8月6日をはさんでの3日間、広島女学院大学で行われた「第19回キリスト教主義大学ジョイント8.6平和学習プログラム」に本学から2名の学生が参加しました。このプログラムには、広島女学院大学、本学のほか、神戸女学院大学、聖和短期大学、プール学院短期大学、松山東雲短期大学、福岡女学院大学の学生たちも参加しました。

本学から参加した寺沢慈さん(英語文化コミュニケーション学科2年)からのレポートをお届けします。

「平和とは誰かの犠牲の上に成り立っている」

この言葉は、開会礼拝で説教をしてくださった先生がおっしゃっていた言葉です。

その例として、皆さんご存知のアンパンマンが挙げられました。
アンパンマンは自分の顔を困っている人に分けてあげる。そのおかげで、困っている人は幸せになるが、自分は犠牲となる。これを聞いて私は、だったらみんなが幸せになることなどできないと思いました。
しかし、アンパンマンは他者を助け、その人が笑顔になってくれることに幸せを感じます。また、そのアンパンマンを支えるジャムおじさんやバタコさんは、きっとアンパンマンの活躍を見て喜び、幸せを感じているのだと思いました。

このことから、人が助け合って、お互いを補い合うことで平和が作り出されるのだと思いました。

 

今もなお国同士や宗教間での争いが絶えない世界。戦争という行為は、犠牲になった者が幸せになりません。不幸への連鎖だと私は思います。
傷つき、痛めつけられ、命をも落とす人が多くいます。また、生涯後遺症と闘わなければならない人も少なくないでしょう。そんな一方通行の幸せに、なんの意味があるのでしょうか。

参加した全国の仲間たちと(平和記念公園にある被爆したアオギリの前で)

参加した全国の仲間たちと(平和記念公園にある被爆したアオギリの前で)

私は、この3日間のプログラムで平和というものは一人の力では作り出すことができないものだということを知りました。
助け合うことで、おのずと平和は生まれてくるはずです。私はそう願っています。
平和とは何かを深く考えることのできた、この『8.6平和学習プログラム』に参加できたことは私の財産です。

 

これからは、広島で聞いてきたことや見てきたことを伝えていく活動に取り組みたいです。
そして、同じことが繰り返されないためにも、過去についてもっと知り、今にどう生かし、どこを修正しなければならないのかをしっかり判断できる人間になりたいと思います。

(英語文化コミュニケーション学科2年 寺沢慈)