学長室だより

卒業生は敬和の宝です

先週、絵本作家でイラストレーターの菅野由貴子さんがお訪ねくださいました。菅野さんは本学卒業生でクリスマスカードをデザインしてくださっています。今、蕗谷虹児記念館で企画展「菅野由貴子 ワンダーランド」を開催中です(2024年1月28日まで)。お祖父さまから銅版画のプレス機を受け継がれたことから版画、そして絵本の道へ。歴史ある絵本原画コンクール「ブラティスラバ世界絵本原画展」(スロバキア)で、『へんしんねこた』で入選しています。アメリカ絵本の黄金時代の立役者の一人メイ・マッシーという編集者は、画家に絵本の文も書くことを積極的に勧めました。文と絵のコラボである絵本では、絵が文の説明ではなく、絵そのものが物語ることが重要です。菅野さんも、自分で文を考える方が登場人物のキャラクターがはっきりしていて描きやすいと話していました。企画展では、絵本作りの道具や絵本のダミーなど、絵本ができるまでの舞台裏を見せてくれます。ぜひ蕗谷虹児記念館へお出かけください(月曜閉館)。

開催中の「ワンダーランド」チラシ

開催中の「ワンダーランド」チラシ


 

12月6日には3年次生の就職活動の一環として、企業との情報交換会がありました。たくさんの企業さまにご参加いただきましたことに、この場を借りて御礼申し上げます。企業ブースでは、緊張した面持ちの学生たちが真剣に話を聞いていました。そこには、採用側として本学卒業生が何人か参加していて、立派に企業に貢献しておられる姿に励まされました。卒業生は敬和の宝です。これまで鍛えていただいて最近リーダーになったという元ゼミ生の卒業生が、「先生、私がんばる」と言ってくれた言葉を聞いて、私もがんばろう!と思いました。大学で学んでいる学生たちが、将来自分に合った形で社会に貢献できることを願っています。(金山 愛子)

企業との情報交換会での学長あいさつ

企業との情報交換会での学長あいさつ