学長室だより

大竹英洋さん講演会「ノースウッズの旅~北の森にオオカミを探して~」

10月11日白鳥飛来。夏が終わって過ごしやすくなったと思ったら、もう白鳥が新発田にやってきました。朝か夕方にコウコウという鳴き声がしたら、空を見上げてV字で飛ぶ白鳥の連隊を探してみてください。

10月26日の学園祭では、同窓会企画で自然写真家の大竹英洋さんをお招きした講演会が予定されています。大竹さんはカリブーやオオカミ、ホッキョクグマなどが生息している北米湖水地方にある世界最大の原生林をフィールドに20年も写真を撮り続けている方です。この地を取材した写真集『ノースウッズー生命を与える大地―』で第40回土門拳賞を受賞され、『もりはみている』(福音館書店)など子ども向きの写真絵本も出しておられます。この本は、森の中で音もなくこちらを見ている動物と目が合うような写真でときどきドキッとします。一橋大学ウェブマガジンのインタビューで、「入学時に学長だった阿部謹也先生が『どんな問題をやるにせよ、それをやらなければ生きてゆけないというテーマを探しなさい』とおっしゃっていたと同期の友人が教えてくれました。実は後に、阿部先生の指導教官である上原専禄先生の言葉だとわかるのですが、それを聞いた時に僕は『人間と自然とのより良きつながりとは何か』を人生をかけて考え続けようと決めたのです。その意味で『ノースウッズ 生命を与える大地』は、20年かけてようやく書き上げた卒業論文と言えるかもしれません。」と語っておられます。阿部謹也先生は敬和学園大学の新入生歓迎公開学術講演会でもそのことを語ってくださっていました。どんな写真を見せてくださるか楽しみですね。ご参加をお待ちしています。(金山 愛子)

敬和学園大学の図書館にも写真家 大竹英洋氏の書籍があります

写真家 大竹英洋氏 講演会チラシ