学長室だより
アドベント(待降節)を迎えて
12月1日(日)からアドベントに入りました。「アドベント」とは、ラテン語の”to come”(到来する)の意味で、「キリストの降誕」やクリスマス前の4日曜日を含む期間「待降節」を意味します。敬和学園大学では、11月29日(金)の夕方にクリスマスツリーの点灯式を行い、アドベントの始まりを祝いました。それに先駆けて、古くなった手作りステンドグラスを新しくする作業への参加を呼びかけましたら、延べ40人くらいの学生さんや教職員の方々が集まって、何と4日間で完成させることができました。目に見えない下準備のおかげです。総監督の江口先生の指揮のもと、みんなで楽しく、時々頭をひねりながら作業しました。毎日来てくれた学生さんや職人技を発揮してくれた学生さん、留学生もいて個性の光るプロジェクトでした。点灯式では礼拝後に4枚のステンドグラスを披露しました。チャペルの教室の廊下に貼ってありますので、ぜひご覧ください。オリジナルをデザインしてくださった大澤秀夫前宗教部長ご夫妻にも報告したいと思います。馬小屋で生まれた幼子にまみえるために旅をした3人の博士や羊飼いの道行を私たちも作りながら共にしたように感じました。みんながクリスマスを迎えるために、人生の一部である時間を割いてくれたこと、完成を楽しみに見守ってくれたことが一番うれしいことでした。屋内では、下田尾先生のゼミ生がクリスマスツリーの飾りつけをしてくださり、山﨑ハコネ先生が敬和の庭でとれた植物で今年もクリスマスのクランツを作ってくださいました。戦争は終わらず、格差や差別的な言動が広がる闇の深い世の中にあって、私たちも非力で罪深い者でありながら、イエス・キリストのもたらした愛と希望の光を映し出す者でありたいと祈ります。何も持たない私たちですが、王たる主キリストの恵みの中に置いていただけることを感謝します。(金山 愛子)