学長室だより
学生よ、外に出よ!-国際交流の学びから(5)
5月に入って空気が澄みわたり、二王子岳とその背後にある飯豊連峰の山頂に輝く雪の白さと青黒い山肌のコントラストの美しさにしばらく見惚れました。国際交流委員会では今、この夏フィリピンのマニラ市にあるデラサール・アラネタ大学への3週間の語学研修参加者を募集しています(5月30日まで)。物価高騰の折ですが40万円台の破格の値段設定ですので、ぜひ学生の皆さんにはチャレンジしてほしいと思います。短期であっても海外研修に出かけることで、自分の常識が覆され、こんな世界があったのかという新鮮な驚きを体験できるでしょう。また、自動翻訳機があるから語学は必要ないと考える人も最近はいるようですが、観光で買い物する程度ならそれで済むかもしれませんが、現地で顔と顔とを合わせて、たどたどしくても自分の言葉でコミュニケーションを取ることで、心が通うことを体験できるはずです。日本のこともきちんと語れるようになりたいとも思うでしょう。若いうちに世界を見ることは本当に大きな変化を生みます。自立した人になるチャンスでもあります。電車の中で人間観察をしたり、人々がすっと助け合う姿を見たり、スリに遭いそうになったり、町の雰囲気を味わうだけでも勉強になるでしょう。貧乏旅行でよいです。学生時代はお金はなくても時間はあります。仕事を始めると、その時間がなかなか取れません。ぜひこのチャンスをつかんで、充実した大学生活を送ってほしいと思います。今年4月にはアイルランドのコーク大学ランゲージセンターとも協定を結びました。とてもすてきなキャンパスを持つ国立大学です。ヨーロッパの落ち着いた雰囲気の中で勉強したい人に、お薦めします。(金山 愛子)

4月7日アイルランド・コーク大学との協定調印式を行いました